日本の心・さいき

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隣人祭り

 「隣人と語らいましょう!」18年前、パリの片隅で、お年寄りの孤独死をきっかけに1人の青年が始めた小さなパーティーが今、世界28ヶ国750万人が参加する一大イベントとなっている。「隣人祭り」と名付けられたこのパーティーは年1回、同じアパートや地域に住む隣人が集い、食事をしながら語り合うシンプルなもの。しかしこの祭りから生まれた信頼関係や連帯感は、国境を越えて、生活する上での小さな問題から、「高齢化」「育児」といった様々な社会問題までをも解決する礎となり始めている。そして今年、日本にも上陸…。(NHKの紹介内容)

 平成20年6月17日(火)のNHKのクルーズアップ現在で、「隣人祭り」のことが取り上げられていた。隣人祭りは、今や、世界的にブームになりつつある。
 お互いに知らない同志が、それなりに食べ物を持ち合って集まり、お互いに知り合うきっかけを作る。そして、それが助け合いに発展していく。
 とてもいいことだと思う。これ、正に地域版の草の根外交だ。国と国同士でも、政治家同士が動くとどうも上手く行かないし、いつまで経っても、建前と本音が違っている関係で、いい関係が結ばれない。初めは、こんな感じで、気楽に、政治を離れて行うべきだ。自分の意志で参加する。参加した人は、「お互いに良く知ろう、友達になろう」との意識が強くて、スムーズに事が運んでいく傾向になる。
 アメリカ人は、週末には、しばしば気軽にパーティーをしている。自分で作ったモノをちょっと持って集まる。とにかく、パーティーの好きな国民だ。イスラム教の世界では、他の世界から来た人は、異常な程に歓迎される(何も持って行く必要はない)。私自身それを体験して、ホントに驚いた。
 日本人はシャイであり、本音を言っての人と人とのコミュニケーションは、どうも苦手な感じだ。しかし、そうであればある程、今からの国際的な時代では、それは時代遅れとなり、誤解の元となる。
 日本でもアチコチでこの運動が広がって、多くの人がこの「隣人祭り」に参加するといい。しかし、今の日本では、祭り自体が次第にすたれつつあるが。
 思うに、簡単な話、気軽に人が集まれて、お互いに知り合うことが出来ればいいのだが。そのきっかけをこの「隣人祭り」の発想が作ってくれそうな気がする。
 時には、盆踊りなどの大イベントが以前の様に、積極的に行われるといいのだが。(夏の盆時期には、佐伯市では、アチコチで盆通りが盛んにまだ行われているが、参加者が次第に少なくなりつつあるかな)