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疲弊する小児科医

 平成20年5月31日の「熊本日日新聞」の第1面にの「ルポ地域医療」の第1部では、以下の如くに記載されていた(一部のみ)。
 ・・・「やっぱり夜間でも診てくれる病院がないと・・・」。母親は熊本市への転居も考えた。
 県によると、医師不足のため、この3年間に山鹿、荒尾、和水、八代、天草など5カ所の公的病院で小児科が縮小・休診となった。「勤務医が開業へシフトしている」と小児科勤務医。当直明けも仕事が続く労働環境、時間外の患者には「昼間は仕事で連れて来られない」などと言われ、「明日は休めない」と検査などを求められることも。待ち時間が長いとクレーム。しかも多くは軽症だ。加えて、「小児科は不採算部門」として、自治体病院などでは議会との関係がぎくしゃくすることもある。そうした現場に「医師が疲弊し、意欲を失いつつある」と大学関係者。こうして、本当に必要な小児医療の窓口までが犠牲になっている。県内で24時間の小児救急医療があるのは、熊本市熊本赤十字病院、同市医師会の熊本地域医療センター、天草市医師会の天草地域医療センターの3カ所。県はこの他にも、県北と県南数カ所、救急拠点施設の整備が必要という。しかし、「ちょっとした熱や体調不調で「開いていてよかった」とコンビニ的に受診されれば、どんな施設を整備してもすぐにパンク、拠点病院の勤務医の負担が過大になる」と小児科医。
 鹿本郡市医師会は、小児科撤退に伴い内科医らが「小児科勉強会」を開き、患者の相談に応じる体制を敷いた。しかし、自宅で様子を見てもいいとアドバイスしても、熊本市内の病院などに向かうケースも多い。母親の育児不安の対応、かかりつけ医の役割が大切という。
 県は子どもの急病の不安解消、小児救急補強などを目的に午後7時から同11時まで、電話相談を受け付けている。昨年は6.600件の相談があった。しかし、時間外受診の減少にはつながっていないという。

 ウーン、集約化の副作用かなあ。普段から、どんな時に急ぐべきかなど、患者教育を地道にして行くしかないと思うのですが。
 実際にそこで働いたドクターの話では、日赤では2時間、熊本市の地域医療センターではそれ以上の待ち時間があったとのこと。
 深夜そこで働いていたあるドクターが言っていましたが、「(外来で来た時にはどうもない感じなのに、深夜に)、鼻水がでるからとか、夜眠らないのでと言うことで来られるのが一番疲れる」と。