日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

限 界・・・

 以下は、今日(平成22年12月29日(水))の「熊本日日新聞」に、最後から2枚目のページの初めに大きく取り上げられている内容。(原文のまま)

 「熊本方式」ピンチ
 地域医療の先駆的な取り組みで「熊本方式」と呼ばれる熊本市の夜間・休日小児救急医療が、30年目を迎え存続の危機に直面している。患者家族の理不尽な要求や暴言に、医療現場が「耐えられない」と悲鳴を上げているからだ。医師らは「医師の精神的なダメージは深刻。使命感で支えてきた熊本方式に理解と協力を」と訴えている。
 熊本方式は、同市本荘の熊本地域医療センターで対応。開業医39人に同センター、熊本大病院の医師を加えた総計70人の小児科医が交代で夜間、休日にも途切れることなく、患者を受け入れている。
 患者家族の理不尽な振舞いは以前からあったが、「モラル低下が指摘される社会的な風潮を反映してか、今年に入って深刻さが増した」と同センターで小児科部長も務める後藤善隆副院長(60)。同科の男性医師(40)は「受診までのわずかな時間が待てず、怒鳴り散らす親がいる」といった現状に、「もう限界」と本音を吐露する。
 救急車をタクシー代わりに使ったり、酒に酔った親が受診の順番にクレームをつけるといったケースのほか、技術的に難しい乳児の注射に文句をつけ、暴言を吐いたり、暴力を働いたりした例もあるという。
 医師への非難が繰り返される状況に、「やりがいが感じられず、やめたいと言う声が複数の医師から上がり始めた」と、開業医でつくる小児科出勤協力医調整協議委員会の緒方健一医院長(54)。現場の忍耐に頼る「綱渡り」に、「このままでは熊本方式の存続は難しい」と危機感を募らせる。
 後藤副院長は、熊本方式も、高度医療にも対応できる抜本的な見直し時期に来ているという。しかし、「ほぼ全ての小児科医で支えている熊本方式がいったん崩れれば再構築は困難」と指摘。「医師1人1人の使命感で成り立つ仕組みであることを市民にも理解して欲しい」と訴えている。

 ・・・ムーッ。無理が重なると、いつかは、それなりの方向に行かざるを得ないと思いますが・・・。今の時代の反映もあるかと思いますが、・・・コンビニ受診を排除し、余分に時間外にも働く医療側に対しても、もっと敬意が払われていいと思っています。