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矢島助産院

 平成20年4月19日(土)の朝の民放のテレビで、矢島助産院の助産師の矢島床子(ゆかこ)院長の自宅分娩で取り上げる様子が紹介されていた。(子どもを取り上げるのを、助産師にすべきか、産婦人科医にすべきかの問題は別にして)
 何と、驚くなかれ、そこでは、母親自らが取り上げるのだ。取り上げる主体は、母親で、助産師は、母親がお産するのを手伝うって感じだ。 赤ちゃんが子宮から出てくる時、仰向けになって寝ているお母さんが、助産師の力を借りて自分で最後の方は引き上げ、そしてそのまま直ぐに抱いている。ムーッ、これはスゴイと思った。何よりも、母親が自分の力で引っ張り出して産んだ我が子をそのまま直ぐに抱きしめて、極めて満足そうな顔をしていたのが(子どもと母親の絆がこれでしっかりと出来、産後の母乳の出もとてもいいはず)。
 政府は、助産院は、何かの時に紹介できる病院と提携しないといけない方針(19条)を作ってしまったので、現在、多くの助産院の中には、その存続が危ぶまれている所があるはず。更には、新規に助産院をオープンすることは極めて難しくなっていると思われる。
 矢島助産師の場合で注目すべきは、母親が自ら取り上げ、そして、母親が今までのお産と違った感じで満足していること。それに、そこでは、20年間に3.300人以上の実績を作っていることだ。
 お産は、戦後、GHQにより、産婦人科医中心でないといけない感じにしてしまったが、私の経験では、お産では、新生児を扱える小児科医の存在が、産婦人科医に勝るとも劣らずに大きいと思っている。出来れば、小児科医と産婦人科医は、セットにして考えてもらいたいと思っている。
 帝王切開で、赤ちゃんが生まれた時、産まれてきた直後の赤ちゃんと手術中の母親同時に診ないといけないのは、独りの産婦人科医にとっては極めて過酷だと思っている。
 私の場合、20年以上前には、しばしば、近くにある助産院からの新生児の紹介を受けて治療していた。その時にずっと思ってきたことは、24時間、小児科医が、異常で産まれた赤ちゃんを直ぐに扱える体制が極めて大切だと言うこと。

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