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退職後の雑感(66)

  「退職後の雑感、最後が大切」

 佐伯で、開業前に、(地域の民間の大きな救急病院の)理事長に、大変お世話になりました。理事長は、高齢なのに、朝、1階の受付の隣の狭い部屋に来て、統計を執っていました。
 この病院の職員が、いろんな事情で退職する時、必ず、理事長がその辞める職員に、最後に会って、理事長自らが辞める職員にいろいろ話して、そして、最後に、「良かったら、又、いつか、ここに就職して下さい・・・」って感じで言われていました。
 多くの職員がそれを聞いて、涙していました。
 多くの経営者は、こうあるべきだと思います。

 松下電器松下幸之助社長は、職員をとても大切にしたことで有名ですが・・・企業は人なり、職員を大切にしてこそ、会社の将来があると思うのですが・・・?!
 退職する時、職員がお礼も言わず、経営者も、去る人追わずって感じで、何も言わないとなると、何か、先々、お互いにいい思い出とならずに、そんなことばかりを続けていると、人生、むなしくなるのでは、などと、思ってしまうのですが・・・?!

 私の父も家内の父も、他界した後のことを、前もってそれなりにいろいろと話していましたが、その時は、しっかりと受け止めていませんでした。両父とも、子どもや孫たちが墓参りで難儀しないようにと、生前に、お墓の場所を、便利な所に決めていました。
 昔は、盆と正月は、故郷に帰って墓参りするのは当たり前でしたが、今は、なかなか難しいですね。交通の便は、以前とは格段に良くなっているはずなのですが・・・。
 今は、ビデオなどがあって(写真も沢山あって)、いつでも故人が見れる感じになっているので・・・それが却って墓参りを妨げているでしょうか・・・?
 兎にも角にも、70歳過ぎれば、終活、しっかりしておくべきだと思います。私の場合、それなりに、もうしているかな・・・?!

 平成11年5月に私の医院が閉院した時のことを思い出すと・・・→開業するよりも、閉院する方が難儀しましたね。その時のカルテなどは、もう、完全に処分してしまいました。(←直ぐには出来なかったのですが)。少しずつ、処分して来てました。
 人の一生も、産まれる時よりも、最後が大事ですね。
 いろいろあっても、最後がハッピーエンドで終わると、今までの苦労が帳消しになる感じがしますが・・・?! 反対に、最後、大きな問題を残していると、今までの努力の成果が失われてしまう気がします。飛ぶ鳥、跡を濁さずですね。

*写真は、上天草市立上天草総合病院を退職する時、送別会で、病院から頂いたものです。

 (令和4年2月23日、少し修正して再掲)

 

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