日本の心・さいき

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小児科外来での出来事(その15)

 小児科外来では、いろんな場面を目にします。

その1、男の子2人を父親が連れて来てました。で、下の子(乳児、男児)に、喘鳴が強いので吸入をしていました。その傍に、上の子(3歳、男児)がいたのですが、突如、下の子の吸入中に、上の子が、「ウンチ・・・」と言うと、お父さん、目の色が変わった様に、吸入を直ぐに止め、二人を連れてサッと、トイレへ。私、その父親の早さを見て、その手際良さに感動しました。

その2、診察中に、口に食べ物が入っているケース、あります。錠剤がいいのか、粉薬がいいのか、診察前に問診表に、記入してもらって、その通りにしていても、処方した後に、薬局で、変更を求めることもあります。又、嘔吐したとのことで、(どうしても飲んでもらわないといけない場合)処方をし直しますが、問題は、間違って、捨ててしまいましたと言われると、保険が効かない訳で、自費になるので、困るのですが・・・。

その3、診察が終わり、処方後に、いつもの付け薬を下さい、熱が上がったらいけないので、座薬を下さいなどと言われることもあります。計算上では、薬がまだ足りている状態でも、又、来るのが大変だからって感じで、薬を求められることもあります。
 時々、喘息の薬などで、発作が起きてない状態で来院して、他の医院で処方されていたお薬と同じ物を下さいと言われることもあります。

その4、舌圧指を入れるのをとても嫌がる児もいます。そんな時、大きく開けさせて、「アー」と言わせると、結構、奥までよく見えるケースもあります。年長児の溶連菌の検査は、咽頭を拭うので、とても嫌がられますが、10数えたら終わると言って、入れる前から、カウントダウンしています。(←いいみたいですが・・・?!)

その5、咳があると言っても、コンコンですか、ゴホンゴホンですかと尋ね、ゼーゼーは?声がれは?、などと質問します。鼻水があっても、色は、どうなのか?、くしゃみは?鼻詰まりはあるのか?と尋ねます。食欲、いつも10食べるとしたら、今は、どの程度なのかと必ず尋ねることにしています。又、家での顔つきは、どうですか?なども、しばしば尋ねています。
 そんな問診がとても大切なのですが、連れて来た人が、親御さんから頼まれていて、こちらの質問に殆ど返事が出来ないケースもあり、医者泣かせです。

その6、医師「咳はないですか?」、母親「ないです。」、6歳の子ども、「咳あるよ!」。医師「下痢ないですか?」、母親「ないです。」、6歳の子ども、「あるよ!」。
 って感じで、親御さんがあまり見てなくて、医師に答えていることもありますが・・・。