日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

小児科外来での出来事(その5)

 小児科医療も、昔と今では、かなり変わりました。
 地域でいろいろありますが、私のいる延岡市では、夜の時間外の19:00〜23:00は、365日、「急病センター」が受け持ち(私も参加していますが)、日・祝日の昼間の9:00〜18:00は、当番医が受け持っています(私も参加していますが)。スタッフ減少の関係で、延岡市と日向市が一緒になってしています。
 入院は、急病センターや当番医は、してなくて、県病などの大きな病院が受け持っています。
 つまり、役割が分担されていて、平日の時間内の掛かり付けがあっても、平日の時間外、日祝日の昼間は、他の医療機関に掛かることになっています。
 延岡市は、急病センターは、小児科に関しては、深夜はしていませんが、宮崎市都城市では、深夜も、行われています(←大変です!)。
 昔は、個人(開業医)の犠牲的精神で、小児救急医療が行われていたふしがありました。大分県で言えば、中津の「I」先生、別府の「M」先生、佐伯の「K」先生、時間外も超頑張る先生で、有名でした。
 今は、時間内は、掛かり付けに、時間外は、救急センターに、入院は、急病センターの紹介で、又別の大きな病院にとなっています。これが持続出来る為には、スタッフ確保はもちろんですが、患者さん側の協力がどうしても必要ですね。
 (79歳で)故人となられましたが、延岡市では、又木平八郎先生と言う、超超頑張る先生がいて、それにおんぶされる感じで、延岡市の小児救急医療が、永いこと行われていました。
 その先生が診察時にずっと座っていた椅子に私が座り、その先生と一緒に仕事をしていたベテランの看護師さんと、今、仕事が出来ていること、誠に幸せに存じます。
 又木先生の様な医療は、とても出来ませんが、身体に注意して、患者さん本位で、細く永く出来れば(出来ることなら、79歳まで)いいなあと常々思っています。