日本の心・さいき

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続・私なりのインフルエンザ考察・・・

 インフルエンザ流行時期に、高熱で、頭痛と咽頭痛で来院し、喉を診ると、典型的な溶連菌感染症の喉をしていて、検査をすると、陽性と出て、抗生剤を処方したケースが時にあります。インフルエンザと溶連菌感染症が一緒になった例もありましたが。
 溶連菌感染症の多くでは、咽頭痛の方が頭痛よりも強いですね。溶連菌感染症では、咳嗽や鼻汁は、まず、ありません。それに、溶連菌感染症は、乳児から低年齢の幼児には、まず、ないですね。
 インフルエンザでは、溶連菌感染症の喉の所見と違って、あまり赤くないケースが多く、全く赤くないケースもしばしばですね。しかし、そんな喉でも、インフルエンザでは、咽頭痛を訴えるケースは多いです。しかし、「頭と喉、どちらがより痛い?」と子どもに尋ねると、インフルエンザでは、「頭」と言う子の方が圧倒的に多いですね。
 インフルエンザでは、小児科では、しばしば、二峰性の熱を経験します。つまり、熱が2〜3日で下がった感じになったのに、又、上がり、結局、1週間近く熱があるケースがあります。後の熱が、肺炎や中耳炎や副鼻腔炎などの合併症かどうか、よく診ることが大切だと思います。二峰性の熱だと、熱が長く続いている割には、さほど、落ち込んでいないケースが多いかと思います。
 又、こじれて、何をしても治癒しない感じのインフルエンザでは、味が良くないですが、「チクジョウンタントウ」なる漢方薬で、改善をしばしば経験しています。
 細菌の二次感染を起こすからと言って、初めから抗生剤を上げることは、意味がないばかりか、免疫力も落ちるので、避けた方がいいのではと、私なりには、思っています。インフルエンザで葛根湯を与えて、中耳炎になったケース、私なりには、極めて少ないです。
 免疫力が直ぐに落ちて、インフルエンザになるケースを、医療従事者でしばしば観ています。当直明けのドクター、よくインフルエンザになっています。それも、当直明け直ぐに。やはり、睡眠不足は、良くないですね。免疫力が低下するのは、直ぐですが、回復するのは、しばらく掛かりますね。
 私も、昔は、毎年、インフルエンザのワクチンを打っていましたが、毎年、インフルエンザに罹患して、苦しんでいました。それも、毎冬、何度か。よく眠っていなかったので!