日本の心・さいき

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インフルエンザ(その2)

 職場ぐるみで、インフルエンザのワクチンを勧めているケースは、かなり多い様ですが・・・?!
 私は、インフルエンザワクチンの効果を否定しません。流行している型と前もって打った型が、上手く合えば効果があるはずです。しかし、沢山の人が打ってしまうと、連続変異が直ぐに起きて、効かなくなるケースが多いのではと思っています。
 身体の弱い人、基礎疾患がある人、高齢者の人などに限った方がいいのではと常々思っているのですが・・・。
 掛かったら直ぐに医療機関を受診して、検査をし、抗インフルエンザ薬を出来るだけ早く使用する様に指導しているケースが多い様ですが・・・。
 検査は、発病数時間では陰性の事が多く、12時間後と常識的には言われています。又、治療は、発病48時間以内にしないと(ウイルスがそれを過ぎると、既にピークに達しているので)意味がないとも言われています。
 証明するのは難しいかも知れませんが・・・出来るだけ早くから抗インフルエンザ薬を与えて、ウイルスを叩いてしまうと、抗体が充分に上がらないのでは・・・?!
 インフルエンザで、頭痛があったり、関節痛があったり、急性脳症になるのは、そこにインフルエンザウイルスが沢山いるのではなくて、サイトカインのせいだと言われています。つまり、個人差があって、サイトカインが沢山出る人は、症状がひとくなる傾向にあるのです。
 小児科では、インフルエンザによる急性脳症は、統計学的には、1歳の子が一番多く、次に、2歳、次に、3歳となっている感じです。意外にも、乳児は(特に新生児は)、急性脳症、幸いに、少ない感じです。(乳児も、半年過ぎると、インフルエンザのワクチンが打てますが、抗体値があまり上がらないので、躊躇する親御さん、多いですね・・・)。
 私の治療では、葛根湯を使います。葛根湯だと、殺菌作用もあり、細菌の二次感染が防げるのです(葛根湯投与で、中耳炎が起きにくいです。)。葛根湯は、最大3日間で、症状により、細かく調節しています。 (葛根湯は、強いので、新生児や高齢者、心疾患の人、虚の人、多汗の人には、証が合わないので、使えないケースが多いのですが・・・)
 日本が、世界の7割ものタミフルを使用して、先々、耐性が出たとしたら、ホント困りますが・・・。
 私の治療では、インフルエンザ罹患後に、免疫力が落ちているので、葛根湯服用後に、柴胡桂枝湯を3日分処方することが多いです。(鼻汁や咳嗽が強い時、麻黄湯を葛根湯の替わりに使うこともありますが、葛根湯よりも短期で切り上げていますが・・・)