日本の心・さいき

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インフルエンザ(その3)

 自然の法則は、協調・調和を求めます。
 ヒトは、ウイルスと上手く共存する道を選ばざるを得ないこともあると思います。
 まあ、天然痘の様に、上手く消滅してくれたウイルスもありますが・・・。
 例えば・・・しばしば、疲れている時などに、口にアフタが出来ますね。そのウイルスって、ヘルペスウイルスのことが多いのですが、又、その特効薬もありますが、治癒しても、又、再発する事、多いですね。体の中に潜んでいるそのウイルス、一生住み続けていますね。
 インフルエンザにしても、ヒトは、特に先進国では、毎年、ワクチンや(タミフル、イナビル、リレンザ、ラピアクトなどの)抗インフルエンザ薬を使ったりして、闘ってきていますが、勝てる感じ、ありませんね。
 毎年、予防接種をしているのに、学級閉鎖など、アチコチで耳にしますが・・・。
 ウイルスにしても、生きた中でしか生きられないので、宿主が死んでしまうと、当然、そこに住んでいるウイルスも死んでしまう訳なので・・・→致死率の高いウイルスであっても、次第に、病原性の弱いウイルスにならざるを得ないと思っているのですが・・・?!
 私自身の経験で、以下のことがありました。
 一時、インフルエンザウイルスが効かないと言うことで、ワクチン否定の意見が全国的に強くなり、殆どの人が打たない時期がありました。その時、私は、開業していて、やっと、ワクチンを50人分ほど手に入れて、職員や職員の家族だけに打ちました。
 劇的に、この時、効きました。私の子ども達、学級閉鎖になっているのに、その時、全く掛からなくて、家で遊ぶ相手がいなくて、暇そうにしていました。子どもに尋ねると、どうもないのは、自分だけだと言います。ところがです、流行が収まって、しばらくして、誰もインフルエンザになっていない時に、私の子どもだけが掛かりました。
 で、その時、次女から言われたことを思い出します・・・→「もう、痛いワクチンなんかしない!しても、結局、掛かるから・・・」と。
 ワクチンを打つと、その抗体IgGの血中濃度が上がるので、重症化は防げると思うんですが、気道の抗体IgAは、上がらないので、そこの炎症は、防げないのでは・・・?!
 外来で、鼻汁が膿性鼻汁の状態になっている児がいます。副鼻腔炎などが疑われ、一般状態が良くない時には、抗生物質を已む無く使います。
 しかし、軽い膿性鼻汁だけでは、抗生物質を使わずに、しばらく様子を見ています。確かに、抗生物質を使わないと、その時、治りが悪いのですが、長い目で見ると、そちらの方が免疫力をより高めて、先々、より健康になれると思っています。
 足も使わなければ、次第に弱くなります。頭も、使わなければ、次第に、脳力が低下していきます。病原体との闘いも、避けてばかりでなく、正面から立ち向かうことも大切だと思います。