日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

ある藪医者の独り言・・・




 インフルエンザに罹患してとても苦しんだ年の翌年に、インフルエンザで同じ様に苦しい思いをした人、少ないみたいですが・・・。これって、実際にしっかりと掛かって、抗体がしっかりついたせいなのかな・・・?
 疫学的には、大流行した翌年には、連続して大流行ってこと、少ないみたいですが・・・?!
 経験的には、かって阪神淡路大震災の時の大流行、その前年には、(例外的に)嘘みたいに患者さんが少なかったけど・・・?!
 もちろん、インフルエンザには、ソ連(H1N1)、香港(H3N2)、B型とあるけど・・・毎年、少しずつ(連続変異で)変わったとしても、共通の部分があるので、前年に掛かれば、しっかりと抗体が付いて、翌年は、再び掛かっても少しは軽くなると思うのですが・・・?
 トリ型(H5N1)が必ずいつかは流行するって感じで言う専門家がいるけど・・・どうなのだろうか?長い人類の歴史で、A型に関して、これまでHの1と2と3しか大流行してないのに(Hが1〜16までもあるのに)、突然、H5が大流行するだろうか。インフルエンザ同志も、お互いに干渉し合っている訳で、ある型が大流行すると、他は流行しなくなる傾向になると思うけど。(以前は、A型も、1つのタイプが流行すると、他のタイプは、消えていたけど、何故か、近年は、H3N2とH1N1が出たり入ったりしているけど・・・←何故かなあ、・・・ワクチン大量使用や抗インフルエンザ薬使用とは、関係ないのかなあ?)
 土台、ウイルスは、生きた細胞の中でしか増殖できない。だから、人間が死んでしまったら、当のウイルスは困るのです。その点、昨年の新型インフルエンザウイルス、賢かったですね。あまり強くないので、手洗いやうがいやマスクをしても、それを嘲笑うかの様に、アッと言う間に、パンデミックになりましたね。
 昨年流行したインフルエンザ、新型と言うけど、どうなのかなあ・・・?亜型と言って、形がぐっとずれていただけって考え方は、間違っているのかなあ・・・?N5の新型と初め思われていたみたいだが、実際は、今まで人類が掛かったのと同じH1N1だったけど・・・。
 小さな子どもの場合は、皆、全く抗体を持っていない訳で、初めて掛かるとなると、全て新型みたいなものだ。1歳に満たない小さな子どもが掛かっても軽いのは、どうしてかなあ?インフルエンザによる急性脳症の好発年齢が、明らかに1歳≧2歳≧3歳って感じになっているのは、何故かなあ。そして、どうして日本人に多いのかなあ・・・?インフルエンザの時に使う薬や、1歳になるまでのいろんな治療や、アレルギー体質などと、関係ないのかなあ?
 インフルエンザの症状が、必ずしも、ウイルスの量と正比例してないと言うのが問題な気もしますが・・・。つまり、サイトカインがどっと出ると人とそうでない人がいるのです。インフルエンザの時、アチコチ痛いのも、サイトカインのせいみたいだし、脳症になるのも、サイトカインがどっと神経を痛めつけるのではと言われているみたいだけど。抗インフルエンザ薬とかワクチン(型が合えば、ウイルスは確かに沢山増えにくいと思うけど)で、ウイルスがあまり増えないとなると、抗体が充分に上がらなかったり、記憶細胞に記憶がしっかり植え込まれなかったりする心配、ないのかなあ・・・?!
 ストレス貯め込んでいたり、不規則な生活が続いていたり、睡眠不足や運動不足やバランスの摂れた食事を摂っていなかったりすると(それに、姿勢が悪い状態を長く続けていると)、確かに、インフルエンザに掛かりやすいし、掛かると直りが遅い感じが(自分自身の経験から)していますが・・・。
 常に、自分なりにしっかりとこれからの時期、免疫力を付けておくことが大切だと思います。私は、紅茶+シナモン+生姜の粉末+豆乳(それに、黒砂糖か蜂蜜を入れることも)を、1日何回か飲んでいますが・・・(それに、インフルエンザ流行時期には、漢方薬柴胡桂枝湯を、2週間おきに朝夕の2回連続3日間で服用していますが・・・)。
 免疫力の弱い人(お年寄りで合併症のある人など)は、もちろん、軽くする意味で、ワクチン接種もいいと思いますが・・・子どもの場合、ワクチン打っても、大人ほど抗体価が上がらず、しかも、年齢が低い程上がりにくい。それに、打っても、6カ月もすると、春先などに掛かっていますね。つまり、予防接種をしたからと言って、安心するのは危険だと思います。それよりも、掛かっても軽くて済む様な努力を普段からしておくことが大切だと思います。
 お年寄りの場合は、低たんぱく血症になっていると、免疫力が低下している様です。出来れば・・・→体が冷えるものは、控えることや甘いものを摂り過ぎないこと、風呂に温まって、ぐっすり眠ること、暴飲暴食をさけること、規則正しい生活をすること、プラス思考を心掛けること、笑うこと(笑顔を絶やさぬこと)などに努めることが大事かなと思います。・・・←精神面も、確かに大切だと思いますけど・・・。

*過去の出来事として・・・昔は、インフルエンザの時に、(一番安心と思われていた)アスピリンを熱さましとして、積極的に使用していました。が、(オーストラリア→)アメリカのデータで、それでライ症候群が起きると言うことがアチコチから言われ、突如、アメリカで使用中止になりました(水痘とインフルエンザの使用が)・・・→すると、アメリカでライ症候群の患者さんが劇的に激減したのです(!)。で、日本では、その時、同じ様なデータを出していませんでした。つまり、日本の場合は、アスピリンは関係ないとしていたのですが、アメリカのはっきりとしたデータを突き付けられて、やむなく使用禁止となった感じでした(それまで、アスピリンがライ症候群とは無関係と信じ切っていて、直前まで使用していた小児科は、沢山いました。恥ずかしながら、私もその内の一人でしたが・・・)。解熱剤としては、漢方薬の方が安全だと、今の私は、常々思っています。

*写真と上の内容とは全く関係ありません。