日本の心・さいき

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老人の肺炎・・・

 日本人の死因として、癌や心臓・血管などの循環器系疾患が挙げられますが、今は、何と、3位に、「肺炎」が入っているのです。今は、老人の肺炎に対して、更なる意識改革が必要かも知れません。
 脳卒中での死亡の増減と対照的に、肺炎の死亡が対応している感じです。つまり、脳卒中が少なくなると、肺炎が多くなっている感じですが・・・?!
 老人の肺炎の20%に薬が効いていません。細菌は、普通の細菌なのですが・・・。
 老人の場合は、肺炎としては、誤飲性肺炎が多いのですが、不顕性誤飲と言って、気が付いていない誤飲が多いのです。
 老人の場合・・・→口腔内ケアが大切、食べる時の姿勢が大切、嚥下のリハビリテーションが大切と言われています(←それをしっかりすれば、半分程に改善?!)。(老人の肺炎の原因菌として、細菌の中で一番多い)肺炎球菌の予防接種もあります。
 入れるチューブが少ない方が肺炎が起きにくいのは確かな様ですが、胃瘻をすれば肺炎が少なくなると言うはっきりとしたデータはない様です。
 水分が少ないと肺炎になり易かったり(←脱水だと、線毛が上手く働けない)、睡眠剤が多いと、肺炎になり易かったり、血圧の薬のACE阻害剤(副作用として、咳をしますが・・・)を与えていると、肺炎になりにくいとも言われています。
 もちろん、老人の免疫力や栄養状態も大切で、低蛋白血症(低アルブミン血症)にならない様に、注意しておく必要があります。
 私の父は、冬の大雪の時に、肺炎で亡くなりました。インフルエンザの予防接種はしていたのですが、肺炎球菌の予防接種は、していませんでした(もう、16年前のことですが・・・)。
 ところで、肺炎の診断ですが・・・→
 小児科では、食欲がなく、咳でしばしば夜中に起きて、咳が長引いていて、熱が4日も5日も続いていて(小さな乳児では、熱を上げる力がなくて、あまり高くないこともあるのですが・・・)、熱が高いのに顔色が青白く、(肺での炎症が強いので、力強く咳をすることが出来ず、乾いた感じのコンコンの咳でなく、喉の奥から出る感じのゴホンゴホンの湿性の咳のことが多くて、遊ぶ元気なければ、まず「肺炎」を疑いますが・・・お年寄りでは、無熱性の肺炎のことも時々ありますね。
 産まれたばかりの新生児では、一つ咳をしたら肺炎を疑えと言う小児科医もいます(←私も、新生児で、咳のない肺炎を経験したこと、ありますが・・・)。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1228339057