日本の心・さいき

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続・幸せになるには・・・

 ハーバード大学社会心理学教授ダニエル・ギルバート氏は、「私たちは常に幸せにつまずいており、常に環境に順応し続けている。」と言われています。
 失くして、今まで如何に幸せだったかと、やっと気が付く人もいます。青い鳥の様に、身近に幸せになる要素が沢山あるのに、なかなか気が付かないケースも多いと思います。
 常にヒトは、行動に選択を迫られます。イエスかノーだけでなく、3つや4つの中から選択したり、自分なりに優先条件を点数化したり、多くのファクターを機械的に入れ込んで、選択する場合もあります。
 そんな時、「直観」と「理性」がぶつかり合って、決断することになります。
 「直観」が教えてくれるものは、「今欲しいのは何か?」と言うことです。「理性」が教えてくれるのは、「この先、欲しいものは何か?」と言うことです。「直観」には、「理性」の様に緻密な数式はありません。
 例えば、結婚相手を決める時を考えれば・・・
 ある女性が結婚相手を決める時、コンピューターで(給与・学歴・経歴・家柄・身長・年齢・趣味で)ピッタリの人がいて、その人と結婚しようと思っていたのですが、最後の最後の所で、何故か気が進まず、いつも自分に思いを寄せている(給与も低く、高学歴もなく、家庭も複雑だが、とても心の美しい)人を「直感」で選ぶテレビドラマがありましたが・・・。
 シーナ・アイエンガー教授は、「幸せになる為の選択を惑わす4つの障害」に付いて述べています。
1)「数値にこだわり過ぎる」
 大切なことは、客観的な数字に出ません。この場合、直観力が非常に大切なこととなります。
2)「自分の欲しいものが分からない」
 人間は自分が「欲しいもの」が分からなくなると幸せを感じられなくなります。「欲しいもの」が分かっている限り幸せになれます。
3)「幸せをもたらすものへの過度の期待」
 人間の創ったお金やモノは、幸せになる為の手段でしかありません・・・。
4)「分かっていても間違った選択をしてしまう」
 直観は、理性についつい負けてしまう傾向にあります・・・?!
 ミケランジェロの言葉を借りて言えば・・・人生は、単なる大理石から、限られた時間に、どんどん余分なものを削って行って、最後に、自分なりの芸術作品を創る上げるようなものではないでしょうか。出来るだけいい芸術作品を残したいと思えば、自分で選んだ選択を着実に実践する強い意志が大切だと思います。(*イタリアのフィレンツェにあるアカデミア美術館に平成17年5月に行って、列にしばらく並んで、ダヴィデ像の前で、1時間ぐらい見惚れていましたが・・・驚いたのは、そのアカデミア美術館には、完成してない彫刻も、いくつか展示されていました・・・→その不完全な彫刻像を見て、ダヴィデ像は、ミケランジェロにとっても充分に満足出来る完成品だったと思いました!シニョーリア広場にもミケランジェロ公園にも、そのレプリカがありましたが、アカデミア美術館の本物が、やはり圧巻でした!)