日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

幸せになるには・・・


 幸せになるには、どうしたらいいのでしょうか?
 本屋さんに行くと、その関係の本が沢山並べらていますが、その本を読んでも、それで幸せになっていないケースが多いのは、何故でしょうか?
 試験に合格しさえすれば、正規職員になれれば、給料が良ければ、健康を取り戻せれば、結婚出来れば、自分の家が持てれば、(賭け事で)大金が入れば・・・しかし、それが実現しても、幸せ感が長続きせず・・・他人から見れば、幸せそうに見えるのに、本人にとっては、そう思ってなかったりして・・・幸せの尺度は、人により違うし、又、時と場合によってコロコロと変わります。
 私の場合、来年65歳になりますが、考え方が最近特に変わった感じがします。天草に来た時、初めは、(特に私の住む龍ヶ岳町は、交通の便が天草の中でもとても悪くて)大変な所に来たもんだと思っていましたが、まる8年もすると、家内も(バスの便数が少なくなっているのに)「ここ、いいねえ・・・」と言う様になり、又、ガタガタ道だった道路も次第に整備されて来て、仕事も休みも、マイペースでさせて頂いて、「よかとこ」って感じになってますが・・・!
 車なし、肩書き(非常勤なので)なし、時間外診療も時間を決めて診ているので、さほど苦にならないし、こんな感じでこのまま数年続けられればいいなあと願っていますが(←一番心配なのは、私の健康ですが・・・)・・・。
 人により、幸せになる理由が違いますが・・・お金さえあれば、幸せになれるとまでは思っていなくても、世の中、お金で解決することが多く、選択の幅も広がり、より幸せになれると思っている人が多いと思いますが・・・しかし、一番大切なものはお金かと言われると、どうでしょうか・・・?!
 日本では、戦後の食べ物のない時代から今の飽食の時代までに、世帯の収入が実質5倍にもなっています。しかし、何故か、幸福度は殆ど変わっていません!
 私の小さい時を思い出しても、多くの人が貧乏でした。お腹を空かして泣いている子どもも現にいました。私の家も、(父が教員でしたが)ずっとつけで買い、ボーナスの時に帳消しにしていましたし、兄2人も姉も奨学金を利用して大学に行き、又、兄は、中学生の時にバイトをしていましたが・・・。
 アメリカのGSS(総合的社会調査)で、収入と幸福度に相関関係があるかどうかを見ると・・・→
 ある調査では、(年収2万ドル以下、2万ドル以上、5万ドル以上、9万ドル以上と分けて)収入と幸福度の関係を調べています。「幸せでない」「幸せ」「とても幸せ」の3つで答えさせると・・・→
 「幸せでない」が最も多いのは、2万ドル以下の人で、「とっても幸せ」が最も多いのは、5万ドル以上の人と9万ドル以上の人(両者に差がない)となっています。5万ドル以上の人も9万ドル以上の人も、「幸せでない」「幸せ」「とても幸せ」の割合に殆ど差がない結果が出ています。年収10万ドルの人も100万ドルの人も、幸福度に差はないのです。
*写真は、タイのチェンマイで。

*NHK教育テレビ「白熱教室」でのコロンビア大学ビジネス・スクール教授 シーナ・アイエンガーの講演内容より引用
http://blog.m3.com/syumi-syounikai/20100418/1
http://blog.m3.com/syumi-syounikai/20120206/1