日本の心・さいき

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シェール革命・・・

 泥土が堆積して出来た地下の「頁岩(けつがん:シェール)」に含まれる天然ガス原油が、今、新しいエネルギーとして、注目を浴びていますが・・・。
 従来のガス田だと、井戸を掘り、硬い層から浮き出して来るガスを集めるやり方だったのですが、シェールガスの場合、水の圧力で岩に割れ目を作って中のガスを取り出す方法となります。
 高圧の水を注入する「水圧破砕」採掘技術では、その効果を高める為に、化学物質(潤滑剤・ポリマー・放射性物質など)およびメタンガス(天然ガス)などが使われることとなります。その結果、周囲の地下水や河川の汚染が起き、更には、空気中に漏洩するメタンガスによる健康・爆発・温暖化の危険性もあります。
 従来型の天然ガス田に比べ一つの井戸から生産されるガスの量が少ないので、結果として比較的多くの井戸を掘ることになり、ガスの漏洩や森林伐採などの問題がより起き易くなるのです。それに、水圧破砕が地震を誘発する可能性もあります。
 オバマ大統領は、「100年分の天然ガスが開発可能になる」と言って、昨年の9月に「シェールガス革命」が及ぼす全米に明るい未来像を示しました。
 国際エネルギー機関(IEA)は、米国が2020年半ばに世界最大の石油生産国となり、カナダを含む北米は、2030年頃には、石油輸出が輸入を上回ると見通しました。
 IEAは、化学物質の情報公開や汚染防止策、メタン流出防止措置などのルールを提唱して、環境対策の経費は、総開発費の7%に過ぎないとして、取り組みを促しています。
 環境問題にきちんと対応出来てから、開発を進めて欲しいですね。