日本の心・さいき

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続・教育委員会・・・

 「教育委員会」は、生徒が直接関わる学校のこと(学校教育や教員の人事など)以外に、スポーツや文化に関する体育館や図書室や公民館、更には、市民教育・生涯学習など、幅広い領域でそれを管轄する感じで、中心的役割を果たしています。
 そんな存在の「教育委員会」と現場の「教員」との関係に付いて述べたいと思います。
 尾木直樹主宰の「臨床教育研究所・虹」による、2.008年10月実施の「教育委員会に関するアンケート調査」より(49の区市町村の教員配布、有効回収644通)引用しています。
 「大分のような問題(とても残念なことに、義理と人情に厚い私の故郷佐伯市が中心だったのですが・・・)は、他の地域でもあるとお考えですか?」の質問に、何と、88.1%もの教師が、大分のような問題は他の地域でも「ある(ある、ややある)」と回答しているのです。(・・・←そこまで全国的に教育界が政治界と同じく腐敗している!)
 「あなたは、大分の事件はどこに問題の本質があるとお考えですか?」の質問に、多くの教師がその理由を「上意下達の権威構造」(70.2%)、「なれあい人事」(62.3%)、「教育委員会の閉鎖性」(59.2%)と答えています。(次が、グッと割合が下がって、民間や市民の声が届かない8.2%、市民や社会の無関心7.1%、教職員の無関心4.0%と続いていますが・・・)
 「あなたは、一般的な意味で現在の教育委員会に満足していますか?」の質問に、「とても満足している」が1.6%、「まあ満足している」が12.4%で、合わせても2割にもとても満たない。それと対照的に、「あまり満足していない」が47.4%、「まったく満足していない」が28.5%で、合わせて約8割近くが満足してないことになるのです。(・・・←これって、生徒と直接関わる現場の教師にとっては、深刻な問題ですね!)
 教育委員会に「満足してない(あまり、全く満足していない)」と回答した教師にその理由を自由記述で尋ねた結果は・・・
1、現場の願いや実態を把握していない(78.3%)
2、現場に調査や報告を要求し過ぎ(64.3%)
3、指示・命令的文書や態度が目立つ(56.8%)
4、現場(親や教職員)の声をあまり聞かない(54.5%)
5、押しつけ的研修・会議が多い(40.4%)
6、教育委員会に対する評価機会が保障されていない(26.6%)
7、人事考査等一方的に評価される(23.8%)
8、権威ぶっていて近寄りがたい、親しみがわかない(17.2%)
 教師の教育委員会に対して、普段思っていることがよく理解できる感じですね。
 私が佐伯で開業していた時、佐伯市教育委員会の「不登校」の会での顧問を4年間(最後に閉院するまで)受け持ったことがありました。診療の合間に、依頼されて「不登校対策」に付いて、不登校に関して指導的立場にある人を対象に1時間講演をしたのですが(道路を隔てて、佐伯市役所の隣に開業していましたが)・・・(肝心な教育長は不在で)出席者の前に、ずらっとタバコの灰皿が初めに置かれたのには、驚きました。
 生徒が如何に理不尽な教育を受けているか、(小児科医の立場から)不登校に誰がなっても今の教育では不思議でないって感じで講演をしたのですが・・・出席者が、煙草を全く吸わずに、背筋を伸ばして最後まで無言の状態で(だんだん、顔付きが真剣になっていましたが)シーンとした感じで、聴いて頂きましたが(不登校になった場合、子どもの心の内面をしっかりと考えることなく、体裁だけでどうかして学校に行かせることに一生懸命な人がなぜこんなに多いのかと思うと、悲しくなりましたが・・・)・・・?!

*参考図書:教育破綻が日本を滅ぼす! 尾木直樹 ベスト新書 2008年12月発行 743円

http://www.youtube.com/watch?v=y1QSliszuJY
http://www.youtube.com/watch?v=B15dMuM414Q&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=7a7AhjwwyQs&feature=relmfu
http://www.youtube.com/watch?v=UjAtOYb_udY
http://www.youtube.com/watch?v=UnSmXaRa0h0
http://www.youtube.com/watch?v=yiwn7TsbXgk