日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

状況の力・・・

 かって、民放で、興味深い内容が放映されていた。「状況の力」と題して・・・→アメリカでの実験で、監獄での囚人と監視人とをデモ(!)でして、その心境の変化がつぶさに報告されていた。
 14日の計画が、耐えられなくて6日で中断している。している方も、されている方も、実際の姿になってしまっているのだ。
 その中で、次の3つのことが言われていた。・・・→1.「権威への服従」、2.「非個人化」、3.「非人間化」である。
 似たことは、アチコチ、沢山あると思う。指導すべき立場の人が、会社の存続の為に、権威を振りかざし、自分を失い、非人間的な行為をして、それに気が付かない場合が。
 教育問題にしても・・・皆が行くから塾に行く。塾では、成績至上主義って感じで、成績順に席順が決まる(ケースもある)。そんな教育を受けているのに、通っている学校では、皆で助け合う精神が大切だ、思いやりの精神大切だ、何てことを言われる。
 入試なんて、入れる数が決まっている!どんなに頑張っても、他の人がそれ以上に頑張れば、落ちる。それが、たった年1回の試験で。これが、現実の姿なのだ。
 今回の相撲の力士間での八百長問題、力士だけを責める気にもなれない。根本的な体質から変えるのが一番の近道かも知れない。
 どんな時にも、冷静に判断出来る人間になること、極めて難しいと思う。自分の尊敬する人、自分の手本となる人から頼まれた場合、どうだろうか?自分が負ければ、相手は陥落しなくていい・・・何て思って、ついつい、力が入らなくなってしまうことって、考えられなくもない。ただ、これで多額のお金が動いたいとなると、これは明らかに御法度だが・・・。
 医療財源が厳しい中、医療従事者も、経営のことを考えずして、医療が出来ない時代になっている。それに、患者さん(今は、患者さまと言うケースも多い様だが・・・)の要求通りにしないと難しい時代になりつつある。
 検査を増やし、高い薬を使い、満室を目指し、空いていれば入院を延ばし、かつ、短期で回転する様にベッドを調節して行けば、当然、売り上げは上がるだろう。しかし、医は仁術で、医療は病んだ患者さんの為にあり、医療従事者の為にあるのではないと、医師や看護師になる前は、言われてきたはず。
 医師1人が1億売り上げる何て言われても、小児科の場合、どんなに頑張っても、その多くは、その半分にも満たない。
 それでも、子どもが元気になって笑顔を見せてくれたり、親御さんから感謝されたりすると、モヤモヤが帳消しになってしまう。それがなかったら、これまで頑張ってこれなかったと思う・・・?!