日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

続々・ある小児科医の独り言・・・


 人間の場合、学ぶことは、真似ることから始まるとのこと。
 若いチンパンジーの場合は、それぞれがそれなりに学んで事にあたろうとしているのに、人間の小さい子どもの場合は、周りのすることを真似て、同じ様にしようとしている・・・?!
 今の子どもは、与え過ぎのケースが多いと思う。小学校低学年の女の子が、時々お腹を痛いと言って母親が外来に連れて来る。聞くと、ピアノ・踊り・英会話といろいろしている。どれも楽しくこなせる子もいるかも知れないが、隣の子がしているから、自分の子も同じ様に習い事や塾という発想はどうかと思うけど・・・。
 学校にしても、全て、与えられて勉強している感じの学校もある。我こそは、本当の人間教育をしていると公言しても、6カ年の中高一貫教育の進学学校だと、最後の1年間は、浪人と同じ感じで、受験の為の勉強となっているかな・・・。
 で、大学に入って、どんな風に勉強したらいいのか、分からなくて落ち込む。大学では、勉強の入口だけを示してくれるだけで、それまでと違って、手とり足とり教えてくれない(→当たり前)。
 医学部の専門過程にしても、生化学や生理学、全部せずに、「後は、大学生だから、自分でしなさい!」って感じで言われたけど。
 社会に出ても同じで、上から言われないと何もできない感じの人がいる。自分で問題を作り、自分で解決策を考えて実行するって訓練がずっと出来てないのだ。
 ある人が、「好きな趣味があって、その次に好きなことが仕事の人が、一番幸せ・・・」と言った。又、ある人は、「生きる上で、自分がしなければならないことが好きになれる能力、これが大切だ・・・」と言った。
 昔、「勉強は、面白くないもの。強いられてするものだから・・・」何て、ある中学教師から言われたことがあるが、その考え方は、間違っていると思う。土台、勉強って、未知への世界に入る訳だから、面白いはず。勉強って言う言葉が曲者で、学ぶことって思えばいい。
 好きなことは忘れない。楽しみながらだと覚え易い。学校の先生も、如何にその教科が面白いか、それをまず教え切れるかどうかだと思う。後は、生徒は、面白がって、自分で勉強して行くだろう。それが、ホントの学びの仕方だと思う。それが、受験となると、受験勉強以外は損って感じになって、学問のホントの楽しさが、アッと言う間に崩れ去ってしまう。
 いやなことばかりを長い間して行くことは、将来の脳の為には、一番いけないことをしていることになると思いますが・・・?!