日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

ワリス・ディリー

 2年23日、フジテレビ系の番組『ザ・ベストハウス123』のスペシャル『放送123回記念!女は強いぜ2時間SP』の中で、ワリス・ディリー(Waris Dirie、1965年生 )の人生が取り上げられていた。
 ワリス・ディリーは、男尊女卑の激しいソマリアで生まれた。
 13歳で、ラクダと引き換えに60歳の男性と結婚させられる所を、母のお陰で、抜け出し、砂漠を命懸けで逃げ、首都モガディシュにたどり着き、母の妹に対面し、難を逃れる。
 たまたま、そこに来ていた駐英ソマリア大使が、ロンドンでのメイド探をしていて、そのチャンスに便乗して、必死に頼み込んでロンドン行きとなる。
 そこは、別世界だった。 女性が男性の為に常に犠牲になることはない。紳士の国イギリスでは、男性がレディーファーストの精神。働けば、賃金がちゃんと払われる。今まで、想像しても想像できない様な世界だった。
 初めて、自分の為に、自分が稼いだお金で、モノが買えた。そこでは、ソマリアとは全く違った世界で、驚きと感動の連続だった。
 大使が4年後に任期を終えて帰る時、自分も帰らないといけなかったが、ごまかして、ロンドンにそのまま住むことにした。しかし、身寄りが無くての一人での生活は、ソマリアの時とは、比べ物にならない程恵まれてはいたが、それなりに難儀した。
 マクドナルドの店員をしていた時に、たまたま、有名なカメラマンのテレンス・ドノヴァンに見い出されて、モデルとなった。活躍する場が、ロンドンからニューヨークとなり、そこでとうとうスーパーモデルとなってしまった。
 そんな彼女が常に気にしていたのが、ソマリアにいる母のこと。1993年に、二度と帰りまいと思っていたソマリアに行き、元気な母と再会する。
 彼女が書いた本の中に、以下の様な内容がある、・・・ニューヨークには食べ物も、その他のモノも、何でもある。人々はモノを持ち過ぎて、自分が何を持っているのかも分からない。私の両親は、自分の持っているモノは完全に把握している。ソマリアでは、ぎりぎりの食べ物さえ、ないことがある。それでも人々は元気で明るい。通りに出れば、みんな笑顔で話している。西洋の人たちは、いつも何か足りなくて、その足りない何かを探しているように見える。・・・そうですね、今の日本も、いろいろと反省するべき点、確かに、ありますね、食べ物の3分の1は、捨ててますから。
 その後、国連の特別大使に任命され、同じ様な境遇の人を救わんが為に活躍している。
 ムーッ、彼女の生き様は、(カーリングの)ヤーヤーって感じだが、・・・。この日、小林多喜二のことがNHKテレビで「蟹工船」の内容も含めて、紹介されていた。こんな感じで、死後も、公になって浮かばれた人は、いい。しかし、精神的にも肉体的にも、行き着き、皆に気にも止めてもらえない感じで終わっているヒトもいるのだ、・・・!


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*写真は、(5年前に私が撮った)カナダのモントリオール