日本の心・さいき

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事務次官・・・

 官僚とどう政治家が関わるかと言うことで、世間が騒いでる。官僚のトップは、「事務次官」、(あるタレントが、テレビで、官僚のトップが事務次官が正しいかどうかの設問で、○すべき所を×にしていたが)、一般の人にとっては、次官が付いているので、かっての(盲腸と言われていた)政務次官と同じ感じで、そんなに力がないと思っていた人も多かったのではないだろうか?
 この名前、次官が付いているから、そんなに力がないと思われがちだが、各省では、クルクル変わる大臣よりも、官僚にとっては、この事務次官が明らかにトップの存在なのだ。それが、事務次官に代わって、本来の、(国民から選ばれた国会議員から選ばれた)大臣がトップになろうとしている(当然です!)。
 事務次官になれるのは、各省から、わずかに一人。前に、小池さんが、防衛省事務次官を首にして、大騒ぎになった。いざと言う時、事務次官よりも大臣の方が上なのだが、やった時には、スゴイなあと思ってしまった。
 今までは、大臣の答弁を官僚が一生懸命に作成していた。政治家が、官僚任せって所が確かにあった。それが、本来の姿になりそうだ。スゴイことだと思うが、急ぎ過ぎて、少々、息切れしない様に祈るばかりだ。
 国会議員も、票集めに奔走することなく、本来の政治の在り方に専念して欲しい。結婚式の仲人や、個人的な会合などで忙しくて、いつ、勉強されているのかと、心配にもなってくる。
 賢い国民が賢い政治家を選ぶのです。
 それにしても、事務次官と次官を付けて、表に出てない感じで存在を小さくしている名前、ちょっと変更した方がいいと思いますが・・・。
 学生に教える免疫の所で、ヘルパーT細胞と言うのが出てくる。抗原提示細胞であるB細胞が、抗体を作る為にヘルプするのがヘルパーT細胞で、B細胞は、T細胞のお陰で形質細胞となり、それぞれの病原体に合う(ミサイルって感じの)抗体を作る。つまり、B細胞は、ヘルパーT細胞の助けなしでは抗体を作れないのだが、名前にヘルパーが付いているので、ヘルパーT細胞は、大したことないと思われがちだが、免疫上では、最高の司令官なのである。(ちなみに、T細胞には、ヘルパーT細胞と、キラーT細胞と調節性T細胞とあり、又、ヘルパーT細胞には、ウイルスをやっつけるヘルパーT1細胞と、抗体を作ることに関与したり、アレルギーに関与するヘルパーT2細胞があるが・・・)
 事務次官の名前が出る度に、免疫学上の最高司令官のヘルパーT細胞を見ている感じがしてならない。