日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

一発勝負

 これで全てが決まる(実際は、多くのことは、それが達成しなくてもそれなりに逃げ道はあるものだが)時、ヒトは、いつもの実力が出せないこと多い。
 その最たるモノが、入学試験などの一発勝負の試験だろう。胃腸の調子がおかしくなったり、睡眠不足になったり、あるヒトの場合は、問題文が何も書いてない様に見えたりすることもあるらしい。
 実際に、音楽専攻である大学を受ける時、ある楽器が普段はとても上手に弾けるのに、肝心な入試の実技の時に上がってしまって、落ちてしまっている例、多い。
 入試だけでなく、そんなことは、多々ある。イチローは、今日も、皆の期待を裏切って1安打に終わってしまった。イチローをしても、凄いプレッシャーを感じているのだろう。それを乗り越えれば、いつものイチローのスタイルに戻れると思うのだが。
 それにしても、ヒトって、どうしてこうも状況によって実力が変化してしまうのかなあ。それを鍛えるいい方法ってないのかなあ。
 水産高校での遠洋航海での初めての実習の時、全ての学生さんが、船酔いに悩まされるとのこと。で、教官曰く、「予防方法、ないですね。皆、これを経験して船酔いに強くなれ、しばらくすると、どんなヒトもどうもなくなります!」って感じで言われていた。
 自分にしても、大学入試で5回も落ちてしまった。初めて(青年部20周年記念の由緒あるお寺での)お茶会でお点前をした時、柄杓で汲む時、手の震えが止まらなかった。初めて(佐伯市の花火大会前での太鼓演奏時の)篠笛演奏の時、上がってしまって、しばしば音が出なかった。佐伯市の「ふるさと祭り」で初めて太極拳を披露した時も、足が震えて倒れそうになっていた。
 やはり、場をそれなりに踏んで体験するしかないみたいだ。練習と失敗を含む実践を繰り返すことで、自分に対して自信を持てることかな。
 人生の多くのことも、そんなもので、自分で失敗して体験して、やっと実感できることが多いみたいだなあ。それがヒトたる証拠かな。