日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

認知症・・・

 認知症になると、大きく男女差が出ると言う。施設に入った男性、かっての仕事の話をするが、奥さんの名前をしばしば言い、あまり子どもの名前は出てこないらしい。
 一方、女性の場合は、子どもの名前をしきりに言い、旦那さんの名前、あまり出てこないとのこと。中には、そんな人いたかなあ何て言う例もあるらしい。(ムーッ、厳しいなあ!)
 認知症の人の場合、その程度によっても、多少違うが、よく観察していると、モザイクになっていて、ある所は、極めてまともだ。普段、短時間に目の前でお互いに話す時には、さほど異常を感じられないことも多い。
 私の母(88歳)は、「完全にボケとるごとある。支離滅裂って感じ・・・。」と私に言う。「自分が異常と解るのは、お母さん、大丈夫、年取れば、それなりに誰でも脳の機能が低下するヨ!」と言うと、ニッコリしている。父の話をよくする。父の若い時の写真を前に置いていて、いつも見ている感じだ。
 (既に他界してしまった)父は、「お母さんが、一緒になれなかったら死ぬと言うので、(死なれたら困るので)結婚しない訳にはいかなくなって、一緒になった。」と言っていた。これはホントみたいだ。
 小さい時、周りから、「お父さんとお母さんはどっちが好き?」何て意地悪い質問をしばしば受けていた。私はその時、決してどっちかと答えなかったのを覚えている。で、私は母に、ある時、「お父さんと子どもとどっちが好き?大事?」と尋ねたことがあった。すると、母は、直ぐに「そりゃ、お父さんに決まってる。当たり前!」と4人の子どもの前で言ったのをはっきりと今でも覚えている。その時、少し(かなりかな)ショックであったが、そんなものかと子どもなりにも諦めていた様にも思う。そして、(84歳で大雪の時に亡くなった)父は、又、子ども達に、「又、生まれてきたらお母さんと結婚する」とも言っていた。
 今は、子どもも家から巣立って、家内と二人だけになってしまった。まだ、長い人生、今までのツケが回って来ない様に、今から努力します。