日本の心・さいき

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小児科って(その7)・・・

 平成○○年8月9日(木)、午前中の診療を終えて、30分ほど掛けて(病院の車で)松島町まで、1歳半健診に行きました。10人の子どもを診ました・・・。

 お腹の大きな母親が、1歳半の男児を連れて来ました。
・小児科医「ボクー大丈夫だよ、今日は痛い注射ないから・・・」「先生、噛みつかないから大丈夫・・・」(と言うと、母親ニコニコ)
・母親「最近、この子、勘が強くなっていて・・・」
・小児科医「お腹の方に、お母さんの注意が行っているのが原因かも知れませんね・・・」
・母親「そう、思います。次の子どものことを考えてばかりで(この子のことを前ほど考えなくなってしまって)・・・」
・小児科医「子どもを平等にと思ったら、上手く行きませんね・・・全ての愛情が100%貴方に行っていますって感じで、それぞれの子どもに接しないと・・・二人同時に同じ場所にいると、難しいですが・・・子どもが独りの時は、眼をしっかりと見て、相手してあげて下さい・・・旦那さんから協力してもわないといけませんね・・・」

 外来にしばしば来ている母親が、1歳半の男児を連れて来ました。
・母親「よく風邪引くんですよ、私が働き出してから、引いてない時がない位にしょちゅうです・・・」
・小児科医「ビタミン愛が足りないとこの子どもさんが訴えているのかも知れませんね・・・」(と言うと、母親、初め何のことか分からなかったみたいですが、しばらくして、納得した感じでニッコリ)
・母親「そう思います。仕事をしてから、疲れて、子どもを前ほどよく見なくなりました(見れなくなりました)・・・」
・小児科医「(母)親の愛情を充分に感じて、親離れが上手く出来るようになります。小さい時に、充分に愛情を与えられたと感じる体験がないと、それをずっと引きずってしまう子、時にいるんですよ・・・(←愛情を注ぐ人が、必ずしも、母親でなく、他の人でもいいと思うのですが・・・)」
・母親「今から、気を付けます・・・」 (←それが出来る様に、周りの人が母親に協力することが大切だと思います!)
(小児科医としては、小児科の患者さんが減って、小児科が潰れる方法をしっかりと教えているつもりなのですが・・・親御さんがそれをしないので、しばしば来院ってことになっているケースが多いのかな?!)