日本の心・さいき

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母の訓話・・・?!


 8月18日(木)、久し振りに雨の心配がない感じになったので、遅くなったが、家内と一緒に、父の墓参りに行った。そこで(周りには、誰もいなかった・・・)、篠笛で、生前の父が聴きたいと思われる10曲程吹いた(父は、しばしば、尺八を吹いていた・・・)。その後、母の所に寄った(母は、足が悪いので、墓参りに行けない)。
 私が、「お母さん、代わりに行って参ったから、行かんでいいよ。」と言うと、母は、「ご苦労さんです、ありがとう・・・」と嬉しそうに言った。
 母は、軽い認知症になってもう10年近くになる(長兄夫婦が献身的に世話をしている)。今では、本人がそれ(=認知症)をしっかりと自覚していて、息子の私に、「頭がどうにもこうにもならん・・・」などと言う。「ボケがどんどん進行しよる・・・」とまで言う。
 が、何故か、以前と違って、顔が穏やかで、終始ニコニコしている。日曜以外は通っている施設がいいのかな?そこの施設の人と話したことがあるが、他の人以上に手を取っている感じには思えなかったけど・・・。
 天理教の教会に通っていたこともあってか、宗教めいた話になると、別人になる感じだ。又、ナースをしていたこともあってか、健康に対する関心度も高い。
 「宗教」と「健康」の話をしている時、生き生きしている。こんな感じで、ボランティアで根気強く聴いてくれる人がいるといいんだろうなあ・・・。
 人間って、やはり、無関心が一番いけないみたいだなあ。喧嘩も、無関心よりもいいんだろうなあ。歳を取れば取る程、孤独が一番の大敵って感じがするけど・・・?!
 医師も教師も、人間の事が一番よく分かっているみたいだけど・・・→実際は、医学部の教授を辞めた後、認知症までにはなってなくても、別人って感じになっている人、結構いるみたいだし・・・校長のポストで退職した後に、急に年取った感じになっている人も、結構いるみたいだけど・・・。
 それと全く対照的に、80歳過ぎても、(佐伯市の)開業医として、(細々だが)元気に活躍している人や、管理職にならずに教員生活を送っていたのに、退職後は、ボランティア活動や(現役時代に磨いた)趣味で、生まれ変わった感じで地域で活躍している人も現に周りに沢山いるけど・・・。
 私の母の場合は、趣味が料理だった。朝も昼も夜も、料理を作って人様に喜んでもらうことが生き甲斐って感じだった。父が校長の時には(附属小学校の副校長をしていたこともあってか、37歳の若さで、既に小学校長だったが・・・)、その学校の教員を、年の初めに毎年必ず男性群と女性群に分けて自宅に招待して、母の料理をふるまっていた。
 そんな母も、今は、全く料理していない。母の血を引いたのか、私の姉も、私の子どもたちも、料理が上手だけど・・・。母は、もう、お金の事や年金の事に付いては、一切言わなくなってしまった。
 認知症もいろんな過程があるみたいで、今は、とても落ち着いている感じだなあ・・・?! 今は、母を取り巻く人間関係、お陰様でとても平和ですね。

http://www.youtube.com/watch?v=SX-73ae4InY

*写真は、母が住む家の近くにある、「若宮八幡宮」。