日本の心・さいき

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流行性耳下腺炎

 昨日は、日曜日と言うのに、忙しかった。病院に18人急患が来ていて、その内の8人が小児科。
 朝の9:10に、4歳の女児が祖父祖母に連れられて来た。何度も嘔吐していて、顔色真っ青。9:50に、又、別に3歳の男児がやはり祖父祖母に連れられて来院。同じ様に、嘔吐が続いていて、顔色悪くて来院。(恐らく、同じウイルスと思われるが)
 五苓散を注腸し、女児は15時まで、男児は14時まで点滴をして、無事に帰す。
 12:20に、隣の島から、祖父が服用しているデパス誤飲で救急艇で4歳男児が来院。来院時、子どもは、ボーッとした感じで、眠たそうでフラフラしている。点滴がなかなか入らない。やっと(視力障害のある自分が入れて)点滴が入り、17時過ぎまでして帰す。
 13時34分に、流行性耳下腺炎の13歳の男児と11歳の男児の兄弟が来院、両方ともきつそうだが、弟の方は、嘔吐が続いているので入院。しかし、その後、兄も帰宅してから頭痛がひどく、その後嘔吐して18:50に再来して入院。
 その他に、小児科に夏カゼ(ヘルパンギーナ)で3人来院。
 今、小児科には、この2人の流行性耳下腺炎による髄膜炎以外に、も一人、14歳の女児がやはり同じ疾患で入院している。
 流行性耳下腺炎は、(その多くは、両方の耳下腺が腫脹し、顎下腺も腫脹することが多くて、痛くても)それ自体は大したことないことが多いが、合併症の髄膜炎、難聴、膵臓炎、精巣炎(大人では、3人に1人の割合)になると、厄介だ。
 流行性耳下腺炎では、安静がもちろん大切だが、髄膜炎合併症予防の為には、腫脹が取れても、1週間は、運動しない様にと指導している。
 髄膜炎はきつい。難聴になった子は、もうその難聴は、治らなかった。膵臓炎になった子は、とてもとても痛がっていた。精巣炎になった子は、後で、その精巣が小さくなっていた。大きくなって「おたふく風邪流行性耳下腺炎)」になると、症状が強い感じだ。