日本の心・さいき

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ある小児科医の独り言(その76)

 大学受験をする場合、それなりに問題を分析して、その対策をちゃんとしておいて、それがうまく当たれば、予想外のいい結果をもたらすこと、確かにあると思う。
 入試では、入学出来る数が限られているからして、いい方法がないとすれば、手っ取り早くペーパーでと言うことになる。
 大学入試は、大学によって、問題が個性的なケース、確かにあるかな。浪人してしまった場合、浪人時代、どんな風にしたらいいのか、そのコツも確かにある。浪人した場合、わずか1年間しかない訳だが、あまり早くから全速力でしていると、息切れしてしまうことだってある。6カ年の一貫教育での攻め方ではゆとりがあるが、わずか3年間の高校生活だけの勝負では、当然違ってくるはず。
 医師国家試験の準備となると、それも、実地がなくて、入学して6年後で(スムーズに行けばの話だが)臨床中心でペーパーのみの年に1回だでの試験となると、それなりに過去問も分析して周到にしておくしかない。
 東大出身の医師国家試験対策委員長(小児科医で、一緒に仕事をした)と国試に付いて話したことがある。東大生も、国試の為に、学校の勉強とは別に、それで大変な思いをしていることをその時に知った(もう、10年近く前になるかな)。
 男性は、どうも、特に学問の府である大学で勉強して行く上で、大学の勉強以外に、受験の為に一生懸命に勉強をするのは、あまり向いていない様な気がする。医学って、分からないことが多い訳で、試験となると、解答が決まっていて、はっきり白黒付けられることしか出題されないし、それなりに沢山のことを覚えないといけない。
 医師国家試験の合格率、女性が常にいい。その結果だけで男性が女性に劣っているとは、思わない。学校で決められたことを着実に真面目にこなす能力は、女性の方が男性よりも確かに上と思う。だとすると、入試に関しては、女性の方が男性よりもその適応性があるんじゃないのかなあ。
 決まられたことに面白さを感じなくて、自分なりにしようとする男性群、多いんじゃないのかなあ。しかし、それでは、入試に関しては、上手く行かないことが多い様な気がするけど。
 それに、国試って、意欲や患者さんとのコミュニケーション力、更には、社会的なコミュニケーション力なんて、何も測れていない感じだけどなあ。

http://www.tecomnet.jp/op/103/103gj04.asp