日本の心・さいき

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ある小児科医の独り言(その75)

 麻生総理が、総理になる条件とはと聞かれて、「孤独に耐えれる人間・・・」って感じで言われていた。ムーッ、そうだよな、リーダーたるもの、常に、孤独との闘いなのだ。リーダーは、弱音を吐けないもんなあ。
 WBCのイチローを見ていても、イチローのつらさ、よく理解できた(つもりだが)。民主党の一郎さんも、又、心臓の調子がおかしくならないといいけどなあ。リーダーは、いろんな状況の中で、最後の決断をしないといけないのだ。かってのキューバ危機の時のジョン・エフ・ケネディーにしても、孤独な決断だったろうと思う。
 病院の経営上、院長が最後に決断する時にも、勇気が要るだろうなあ。それで、その後が決まることもある訳だから。多くの人の運命がそれに連なっているケースが多いだけに。
 自分が19床を持って小児科だけで開業していた時(8年半余)、院長って、労働基準法も何もないんだなあって感じで思っていた。ホント、開業すると、ベッドを持っていると、大変だった。平日の診療は7:30開始で(遅れることはなかった)、年末年始も土日祝日も全く関係なく、24時間、毎晩(365日×8年半余)救急をしていた。何処にも行けないし、行っても、10分以内で戻れる感じにしてないといけない。
 細気管支炎や喘息の子やけいれんの子が入院していると、深夜でも直ぐに行ける様にと、診察室の隣の院長室に泊まっていた。家族旅行なんて、夢の夢だった(いろいろと手を打ったのだが、援助してもらえなかった)。
 そんなに頑張っても、廃業となってしまった。体も壊してしまった。しかし、今思うと、それなりに懐かしいかな?!
 ある救急病院で体を酷使して、疲れ切ってその後開業して、70歳余で亡くなられた外科医が言われていた、「人間って言うのは、一生で使えるエネルギーが決まっとるごとある。若い時に、エネルギーを使い過ぎると、後がもうなくなっている」と。
http://blog.m3.com/syumi-syounikai/20070507/5