日本の心・さいき

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インフルエンザ・・・

 インフルエンザの季節になった。が、自分の周りでは、まだいない。インフルエンザが流行ったかなと思うのは、外来に来る学童の数が急に増える様になった時だ。
 昔は、型があまりあたらなかったみたいだ。今は、ギリギリまで待って、高い確率で3つ(ソ連型、香港型、B型)を入れている。多くの場合、予想して打ったのがその年内に流行ることが多いみたいだが、年を越えて春に近くなってくると、ヒトの体の中で(連続)変異が起きて、打ったのと少し変わってくる。それでも、打ったワクチンと実際の流行株に共通点があることが多いので、しないよりはいいかなと思う。厚生労働省の話だと、インフルエンザで100人亡くなった時、予防接種をしていたケースでは、17人しかなくならないとのことらしい。個人差があるので、打っても亡くなる人は亡くなるのだ。やはり、睡眠・食事・ストレスを溜め込まないなどの注意は必要かと思う。
 皆が殆ど打たないと、変異が起きにくいと思う。で、ずれる確率が減って、より効くと思うが、・・・インフルエンザウイルスもずっと生きようとしている訳で、皆が抗体を持ってしまうと、その変異も早くなるのではとも思ってしまうのだが。
 幸いに、今のワクチンは、昔のと違って、抗体価も4倍近く上がるみたいだが、打っても抗体値があまり上がらない人も時にいるみたいだ。
 インフルエンザに関しては、不思議なことが沢山あって、スペイン風邪が流行っていた時は、他の型のインフルエンザは流行らなかった。アジア風邪が1957年に流行ると、嘘の様に、それまでのインフルエンザの型は消えた。1968年に香港型が出現すると、アジア風邪は嘘の様に消えてしまった。しかし、何故か、今は、香港型もソ連型も共存している。予防接種が沢山打たれたせいなのかなあ?
 又、幼児と高齢者に死亡のピークがあるM型を取るのに、新型出現の時には、30台の元気な人も亡くなるケースが多い、つまり、W型となる。何故かなあ。元気過ぎて、防衛反応が過剰に働いて、サイトカインが出過ぎるのかなあ。
 昔と違って、今のインフルエンザの流行は、流行っても嘘みたいに急に流行が止まることが多い。昔は、3月の春休み前まで、多くて難儀していて、春休みに入ってやっと少なくなってホットしていたのを思い出す。
 冬休みと春休みで、流行がブロック出来ている。これは、経験的に間違いないことだと思われる。解熱して48時間で登校禁止にしても、それ以後も子どもの場合はウイルスをばらまいているので、早々に学校保健法を書き換えるべきだと思ってはいるのだが(それに、子どもの場合は、二峰性の発熱のこともしばしばあるし)。
 確率的には、12月中に流行らないと、却って年明けから春休みまで、ずっと流行する確率が高くなるかな。
 前もって抗生物質を処方していると、却って、中耳炎や副鼻腔炎などの細菌感染になり易い様にも思える。水痘や麻疹などと同じ様に、インフルエンザ後に、免疫力が落ちているのは、確かな様だ。私なりには、葛根湯(早期に2日間)→柴胡桂枝湯で多くの合併症のケースが防げる気がしているのだが。
 鼻にスプレーしてのワクチンの開発はまだかなあ。

http://blog.m3.com/syumi-syounikai/20080109/1