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ミーアキャットの教育

 アフリカの砂漠のミーアキャットの親が、子どもにサソリの取り方を教える様子が、6月29日(日)の19:30からのNHK「ダーウィンが来た」で放映されていた。
 乾期が来ると、食べ物が少なくなるので、親自身が食べることで一生懸命になる。で、その前に、子どもに餌の取り方をちゃんと教えておく必要がある。
 サソリからミーアキャットが刺されても、ミーアキャットには、サソリの毒に対しての抗体があるので死ぬことはない。が、刺されると、とても痛い。
 まず、死んだサソリを親が与えていて、サソリの美味しい味を覚えさせている。次に、先のトゲを取った生きたサソリを与える。次には、トゲのあるままで、少し弱ったサソリを与える。そして、最後は意気のいいサソリをそのまま与えるって具合にして、段階的に教育をしている。後は、全く与えない。つまり、自分で取るしかない。
 ムーッ、人間も見習うべきスゴイ教育をしていると思う。これって、永いことケンブリッジ大学研究チームの観察の結果わかったこと。
 ミーアキャットは、群れで行動する。群れによって、子どもの教育の熱の入れ方が多少違い、熱心なところ程、群れが大きくなり、乏しいところは、その内消滅しているとか。
 人間も、同じかなあ。
 その子の年齢と能力に合った問題を与えるべきで、いきなり難しいことを与えても、ついて行けないし、子どもが嫌いになってしまう。日本の親は、落第ってことをスゴク気にするが、しっかり覚えてなくて上の学年に上がっても、先生も本人も困るし、授業も面白くないはず。で、不登校になるかな?
 小さい時は、知識よりも大切なモノがある。情や意で、元々子どもは好奇心に富んでいて、いろんなことを知りたいし、挑戦したい気持ちがある。失敗しながらも、それを自分の力で何とか成功した経験が、自信の土台となる。が、それを周囲が何でもかんでもしてしまうと、最後まで周囲が面倒をみないといけない感じになって、両方とも、最後まで事が上手く運ばない感じになってしまう。
 今の人間の姿、競争競争で、無理難題を本人の意志と関係なく押し付け、際限なく欲望が大きく、足ることを知らず、自己本位で自然を破壊している。これでは、いつかは、滅んでしまいますよ!

 ミーアキャットのスゴイ所は、これだけではない。群れのリーダーだけが子どもを産む、すると、グループの他のメスも母乳が出る様になり、リーダーの子を自分の子どもの様に母乳をあげて育てている。
 実は、アメリカインディアンの教育も、これに少し似ている。しっかりと父親と母親がいるのだが(親が亡くなっても、その親のイメージをしっかりと与える)、育てるのは皆で育てる。子どもは社会のモノとの考え方だ。欧米や日本でよくとられている核家族の形態って、自然の生き方に反して良くないのかも知れないなあ。