日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

確実なモノと不確実なモノ


 平成20年4月29日(火)22:00からのNHK総合テレビでの茂木健一郎脳科学者の話では、脳は、確実なモノが多いと、不確実なモノが欲しくなるとのこと。脳は、それで、バランスを取っているらしい。
 土台、ヒトは、他人のことを言う前に、自分のこともよく分かっていない。ヒトの脳は、常に新しいことを知ろうとする(ネオフィリア)。同じコトの繰り返しでは、いつかは、飽いてしまう。
 (夫婦がお互いに飽かない為には、相手が変わることよりも、まず、自分が常に変わる努力をすることが必要で、そんな変わった自分で相手を見るなら、常に相手に新しい発見を見出して行けるだろう)
 受験では、答えがあるし、答えが決まっている。それも、短い時間で解かないといけない。そんなことを小さい時から長いことしていると、答えのないものに対しての対応が上手に出来なくなるのではと、私は思っている。一番苦手なものは、最も身近な恋愛や結婚の問題になるのかなあ。
 実際に、社会に出ると、いろんな問題に出くわす。どんなにちゃんとしたマニュアルがあっても、コトはそれで丸く納まらないのが社会だ。
 医学は、ちょっと奥に入ると、もう、はっきりしないことがどっと出てくる。どうして発熱するのか、どうして死ぬのか、どうして人は悩むのか何て言われても、それが100%解明できている訳ではない。ましてや、医学が医療となると、個人個人が皆違うので、尚更のことである。医療では、実に多種多様で、マニュアルはマニュアルでしかない。
 ところで、茶道では、お茶のお点前の順番が決まっている(その多くは、30分前後でしていくのだが)。基本的なものだけでも、200通りほどあると言われているのだが(医学部での解剖名を覚える以上の量があり)、それをして何になるのだと言う人も多いだろうが、私自身は、それで、やっと落ち着くことが出来た。が、その内に、それでも物足りなさを感じる様になった。つまり、1人でどんなに一生懸命に頑張っても、物足りないのだ。それを埋め合わせくれたのは、不確実なヒトとのつながりであった。
 決まったモノと決まっていないモノとの間で、ヒトは、バランスよく生きて行けるのだ。

(持ち駒なしで、3手で詰める。10分以内で初段程度?)
(3手と決まっていて、必ず詰めると決まっているので、そう思えば、さほど難しくないと思われるが、・・・出来た時の喜び、これって、頭の体操にはいいんじゃないでしょうか?!)

(解答:1四銀→同玉→1二飛成まで。後で考えれば、何だと思うかも知れないが、その後でを先に思い付いて、それなりに楽しむ。そんな楽しみなんか意味ないと言う人もいるでしょう。しかし、考古学者で有名な吉村先生も言っています、「人生は大いなる暇つぶし」何て考え方もありますけど・・・)
http://blog.m3.com/syumi-syounikai/20071114/1