日本の心・さいき

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退職後の雑感(437)

  「退職後の雑感、与え過ぎ」

 宮崎駿氏と養老孟司氏が、「こどもたちへ」と題して対談したことがありました。
 両氏は、今後の日本のこどもたちの行き先を心配していて・・・共に、保育園の経営に関わっています。
 宮崎氏は、自分なりの保育園を建てていて、その建物、一般の人が見るとビックリする感じで・・・常識を破った感じで、危険一杯の造りなのです。安全第一で、危険を常に回避しての造りだと、子ども達に、ホントの危険を察知する力が育たないと言われます。
 養老氏は、ある大学で、「自分でテーマを作って書け!」って問題を出題しています。女子学生の大半は、サッサと自分で直ぐにテーマを書いて、書き終えて帰るのに、男子学生の多くは、なかなか書けない。時間を掛けて、わずか3行(少なくとも、3行の文を書かないと、帰れない。)書いて終わるケースが多いのです。
 今の教育は、与え過ぎですね・・・小さい時から親がかってにレールを敷いて、その上を走らせようとしています。これでは、自分の頭で考え、自分の責任で動く人間は育たないのでは・・・そんなことを、今は、幼稚園に入る前からしている訳で・・・過保護で育ったこども達のツケは、将来、誰が払うことになるのかな・・・?!
 子育て支援のお金が入ったら何に使いますか?との質問で、(テレビで)ある親御さんが、「これで、子とも達に塾にでも行かせられるかなあと期待しているんですが・・・」何て言っていましたが・・・又、ある女の子に、夢は何?と尋ねたら、「玉の輿に乗ること」何て言っていましたが・・・根は深いなあ・・・?!

*写真は、佐伯市の茶室「汲心亭」で行われた「子ども茶会」で、子どもがお茶を点てて、大人に差し出しています。(私の長男がお茶を点てています。)
*少し修正しての再掲です。

 (令和5年4月23日、記載)