日本の心・さいき

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退職後の雑感(174)

 「パチンコ依存症」・・・昔は、1球1球はじいていたので、負けるにも、時間が掛かっていました。しかし、今は、電動でするので、1万円がアッと言う間に消えることも・・・。
 ある女性、生まれて初めてしたパチンコで、わずか3.000円の手持ちのお金で、そのパチンコも、何となくしただけなのに、その日、10万円も稼いでしまった。で、その後、典型的な「パチンコ依存症」に陥ってしまっていました。
 「もう、家1軒分、パチンコ屋さんに上げたよ・・・」と言う人もいます。更には、「いい家が1件、いや、2件かな・・・」って言う人もいました・・・。
 私も、かっては時々したこともありましたが、もう、この10年、いや、20年近くしていないかな・・・?
 医師や教師で、パチンコ依存症な感じになっている人が周りにいるようですが、私も、その気持ちが分かる気がしますが・・・?!
 あの不確実な中で、もしかしたら大当たりを夢見て挑戦する、その気持ちが、誰にも言えないストレスに対して、唯一の対処法になっているのでしょうか・・・?!
 些細なことで仕事を辞めて1年近くパチンコばかりしている人がいました。その奥さんはちゃんと仕事をしているのに、本人はパチンコの日々。その人が私に次に様に言いましたが・・・→
 →「初めの3カ月だけは良かった。ああこれでしばらく解放される。今からは、あの厭な奴の顔を見なくてもいいし、誰にも気を使わなくていいし、好きなパチンコがいつでも出来る。万歳!そう思って、毎日パチンコに行きました。初めの1カ月間は本当に楽しかった。3カ月過ぎても思ったように職がない状態で、遊んでばかりいました。
 あんなにパチンコが好きだったのに、いつでも出来るとなると、全然行く気がしなくなった。むしろ、朝になると、嗚呼、又パチンコに行かないといけないのかと思う様になって、だんだん苦痛になって来ました。家に居てもすることがないので、パチンコに仕方なく行っていました。それからだんだんむなしくなってきて、このままでは自分は馬鹿になるのではないかと思う様になってきました。そうこうしている内にまる1年も経ち、もう、今は仕事をしたい、本当に仕事をしたい、何でもいい、あれば明日からでもしたいです。選ぶ段階ではないもんなあ・・・(この人、その後、ちゃんとした仕事に付いて頑張っていますが・・・)。」
 つまり、パチンコのような遊びと言うのは、楽しいけど、苦しい時を背中合わせにしてこそ、その味が味わえるのであり、忙しい時に時間を作って遊ぶからこそ楽しいのであり、いつも時間を持て余している人にとっては、芯から遊べないのではないでしょうか・・・?!
 花火にしても、いつも花火の状態だと、綺麗と思わなくなってしまうのでは・・・?!桜も、1年中咲いているとなると、どうでしょう・・・?! 綺麗なものも、そうでないモノがあるお陰で、そう思えているのでは・・・?!
 忙し過ぎて遊ぶ暇がないと言う人は、自分なりに工夫して、忙しくないように自分を持って行かないといけないですね。零にいくら掛けても零ですから、何もしなければ、いつまで経っても零です。少しづつでもして行けば、それが積み重なれば、いつかは、出来ることにつながることが多いと思います。

*写真は、2013年5月6日に、上天草市龍ヶ岳町大道の展示場で撮ったものです。

 (令和4年6月28日、少し修正して再掲)