日本の心・さいき

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ある小児科医の自問自答(その2、対症療法)


 解熱剤は、熱がなくても、痛い時の鎮痛剤としても使用されます(解熱鎮痛剤)。私も、鎮痛剤として、患者さんに、中耳炎などで頓服で出すことが多いのですが・・・この解熱鎮痛剤、薬店でも簡単に買えます。アメリカでは、乳幼児の風邪薬が安易に使用すると危ないとのことで、それが出来なくなっています。
 夏の暑い時の「熱中症」では、解熱剤の座薬や飲み薬何て、使いませんね。ウイルス疾患による熱でも体を濡れタオルで(氷水でなく、少し冷たくする程度で、気持ちがいい感じで)拭けばいいと思うのですが、何故か、日本の場合、解熱剤に頼ろうとする傾向にありますね・・・。
 あるバイオリニストが、風邪薬で、「スティーブンス・ジョンソン症候群」になって、視力を失ったケースがありますが・・・。
 小児科では、いちばん副作用が多い薬は、「解熱剤」と「抗生物質」となっています。解熱剤は、熱を下げるだけで、根本的な治療は出来ません。抗生物質は、ウイルスには効きませんね。
 鼻水が出て、咳が出る場合、どうしたらいいのでしょうか・・・→正解は、ケースバイケースで、これだと決めてしまうことも出来ませんね。(本当は、頻回に来院してもらって、薬の効き具合など、きめ細かく診て行くのがいいのでしょうが・・・)
 研修病院で有名なレジデントの為のマニュアル本には、次の様に記載されています。
 「6カ月未満の乳児への抗ヒスタミン薬の含まれた薬剤の投与は、呼吸抑制、意識レベルの低下をきたし、むしろ有害である。」
 「抗菌薬を使用した患者は、使用しなかった患者に比べて、気道からの耐性菌検出頻度が明らかに高い。」
 更には、「かぜは特別な薬物療法をしないことが最もよい治療法であると、述べている正書もある。」
 
 
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%82%BD%E3%83%B3%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4 

http://www.usjapanmed.com/index.php?option=com_content&view=article&id=192:upcpcsicaclic&catid=33:americanotes&Itemid=31

http://blog.m3.com/syumi-syounikai/20080316/2