日本の心・さいき

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ある小児科医の自問自答(その3、親御さん)


 親御さんが子どもの事で、とても神経質になっているケースがあります。特に、初めての子どもの場合に多いのですが・・・(自分の子どもを産むまで、小さな子どもとの接触が殆どなかった場合もあり)周りがアドバイスしても、それをなかなか素直に受け入れられないこともありますが・・・。
 そうですね、私自身の事を考えても、親も、初めから立派な親ってことないですから・・・。初めの子の場合は、親に自信がないので、ちょっとおかしいと直ぐに医療機関にかかることが多いですね・・・しかし、2人目になると、慣れてしまって、手遅れ気味になってしまって・・・で、3人目になると、ちょうど良くなる傾向にあるみたいですが・・・?!やはり、子育てに関しては、体験が強いですね。それと、同じ様な境遇の人を友達に持つことも大切ですね。気軽に相談する人がいなくて、育児書を沢山読んで、その通りに出来ないと悩んでいるケースもありますが・・・。
 小さければ小さい程、「母子一体」となっていて、親の不安が強いと、当然、子どもも不安になります・・・→親がドシッと構えていると、子どもも安心している感じで、それによって子どもの免疫力も高まって、病気になりにくくなります・・・?!
 子どもは胎児の時から母親の影響を強く受けます・・・→母親が摂る食事の好みが子どもの好みに影響します。乳児期、何も言わないから分からないだろうと思っていても、そんなことはありません・・・→家政婦は見ていたでなく、赤ちゃんは見ていたって感じで、じっと赤ちゃんは母親を観察しています。スヤスヤ眠っている様に見えている時でさえも、母親の声ををしっかりと聴いているのです(←夫婦喧嘩や嫁姑のイザコザは、赤ちゃんにとっては、とっても良くないことです!)。
 乳児健診に来ているお母さんたち、どのお母さんも、例外なくニコニコしています。脳が完全に「母親脳」になっているのです。そんな母親ですから、赤ちゃんの動作を瞬時に見抜きます・・・それは、しばらく続くのですが・・・幼児期後半になると、「母親脳」から脱却して、母親の目尻が少しずつ上がってきますね。(←この変化、私は、興味深く観察していますが・・・娘→女→妻→母親→親→仕事人→介護者って感じがしないでもないのですが・・・?!)
 ある(有名な)建築家が言っていましたが・・・→「依頼者の(理不尽な)要求をこちらの説得でどこまで抑えるか・・・(経験豊富な建築家の)自分がいいと思う様にどれだけ設計出来るか・・・それで一番エネルギーを使う。一度でいいから、いいように建てて下さい、幾らお金が掛かってもいいですからと言われてみたい・・・」と。
 又、絵を描く事だけで生計を立てている人が言っていましたが・・・→「自分の描きたいのは抽象画ですが、それでは、売れません・・・で、仕方なく、売れる絵を描いています・・・絵を描くのは好きで、毎日描いていますが、好きで描く絵は売れません・・・自分の好きな絵がいつも描けて、それで生計の心配がなければ、どんなにいいでしょうか・・・」と。
 ある小児科(単科の)開業医が言っていましたが・・・→「小児科何て、母親科だよ、子どもと母親、両方見てないといけない・・・→だから、料金倍とっていいと思うけど・・・」と。