日本の心・さいき

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イスラーム(4/5)


 実際に、バングラデシュダッカでホームステイしたり、トルコのイスタンブールに行って、イスラームの世界に自分を置いてみた。又、それ以前に、ムスリムイスラーム教徒)の人で、インドネシア(佐伯に住んでいたインドネシアの沢山の研修生)やエジプト(私のアラビア語の先生)に住んでいた人と、イスラームに付いていろいろと教えてもらっていた。
 一番初めに、佐伯に来たインドネシアの人が、アラビア語で「アッサラーム・アライクム」とスラスラッと上手に書いた時、感動してしまった(13年前?)。又、私のアラビア語の先生(半年ほど教わった。CDで予習していたので、発音に付いて注意されることは、少なかった。)とエジプトに1カ月行くはずが、私の都合で、行けなくなってしまった。
 ダッカの人からは、2年近くベンガル語を教わっていたが、彼の誘いで、「断食」が終わった後の(APUのムスリムの学生さんの作る)食事に誘われたり、バングラデシュダッカでは、彼の家にホームステイまでさせてもらった。
 イスラームの世界では、客人をとても丁重にもてなす。ダッカでのホームステイでは、いろんな所に連れて行ってもらって、とても楽しく過ごさせてもらった。自分が、魚が好きだと言えば、朝早くから、魚市場で魚を買って来た(肉よりも魚の方が高い)。自分が、マンゴが好きだと言えば、マンゴジューズが冷蔵庫に入っていた。フォークも用意されていたが、初めの日以外は、皆に合わせて右手で食べた。(・・・←誰でも出来ます!)
 イスラームでは、信仰を心の内だけに留めずに、具体的な行為で示す様に義務付けている。その中に、「六信五行」がある。前者には、「唯一神アッラー」「天使」「啓典」「預言者」「来生」「運命」があり、後者には、「信仰告白」「礼拝」「義務の喜捨」「断食」「巡礼」がある。
 「信仰告白」は、「アッラー以外に神はなしと私は証言する、ムハンマドアッラー使徒であると私は証言する・・・」と祈る前に唱えている。「礼拝」の中には、毎週金曜日の正午に、男性のみの集団礼拝(偶然、イスタンブールでこれに出会ったが・・・)がある。「喜捨」には、自発的な喜捨(サダカ)と義務としての喜捨(ザカート)がある。
 弱者を助ける相互扶助として存在する「ザカート(義務としての喜捨)」は、イスラーム社会を支える社会原理の一つになっている。
 ザカートの課せられる対象は、1年以上所有している通貨、家畜、果実、穀物、商品など。税率は、ものによって異なり、通貨の場合は、2.5%となっている。集めらたザカートは、極貧者、貧しい巡礼者、旅行者(!)、借金を返済できない者などの援助に用いられる。
 クルアーンでは、次のような内容になっている・・・→「・・・どんなことに金を使ったよかろうかとみんながお前に訊いてくることであろう。答えてやるがよい。善行に使う金なら、両親と親類縁者、孤児と貧民と路の子(旅行者!)のため。お前たちがする善行については、アッラーは何から何までご存知だぞ。・・・汝ら、己れの施しごとを、目立つようにしてももちろん結構、だが、そっと隠して貧乏人にくれてやるならもっと自分の身のためになり、その功徳で前に犯した悪事まですっかり帳消しになる。・・・」
 これまで、ザカートの徴収は、政府によって行われていたが、今は、ムスリム個人が自発的にモスクなどに支払っているケースが多くなっている。

*写真は、イスタンブールにある「アヤソフィア」。 


http://www.youtube.com/watch?v=MJg0I-81nZs&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=O_iUJ_LEW7w&feature=related