日本の心・さいき

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不平等な医療

 日本の医療では、保険上は、平等な医療を前提となっている。
 アメリカでは、2割が医療保険に加入していない。そんな人も加えて、国民皆保険にしようとオバマ大統領は試みているが、それに反対する割合は、国民の6割にも達しているとか。
 (1億2000万人いる)日本では、20兆円ものお金を医療費に費やしている。一方、(3億2000万人いる)アメリカでは、240兆円ものお金が医療費に費やされている。そんなアメリカよりも、日本の方が、周産期死亡率も新生児死亡率も乳児死亡率も明らかに優れているし、平均寿命も、長い。
 日本では、医療を受ける場合、お金持ちでも、そうでなくても、皆、平等だ。医師が、お金持ちに高額な医療をして、そうでない人にお金のかからない医療をする何て、ない!ホント、皆、平等なのだ。
 もちろん、保険の効かない医療の場合や個室料などに関しては、それなりに必要だけど。皆保険制度をしている限り、どんなに経費がかかっても、例え1000万円以上かかっても、(受けた月単位で)ある金額まで払えば、後のお金は、後から確実に取り戻せることになっている(スゴイ制度がある!)。
 アメリカでは、お金を出せばそれなりにいい医療が受けられる仕組みがあって、お金のない人は、いい医療が受けらないのは当然だといった考えが浸透している。病院に患者さんが運ばれた場合、病院側はまず、どんな医療保険に入っているかを確認した後、どれだけの金額の医療まで大丈夫かを本人に確認するとか、・・・?!病院側が、出来るだけ保険会社から医療費を取ろうとし、保険会社は、出来るだけ取られまいとする。
 そんな中で、オバマ大統領が、国民皆保険を持ってこようとして、大反対にあっている。
 つまり、オバマ大統領は、ペコペにお腹がすいた人が、レストランに入ったら食べられ様に。メニューを見せられて、自分の状態に応じて選んでいたのを、兎に角、どんな人でも、お腹が大変すいていれば、食べられて、飢え死にすることがない様にしようとしているのだ。クリントンもとうてい出来なかったことを。
 タイで、タクシン首相が失脚したけど、その関連の人が不思議な感じで又選ばれるのは、何故か?→それは、タクシン元首相が、貧しい人の場合は、(私がタイに行った時には)1日に30バーツの医療費だけ払えばいいとしたからだと思う(他にも理由はあるだろうが、生きる上で、医療の問題は大きいので、これが大きかったと思われる)。つまり、選挙すれば、低所得者が多いタイでは、その見方の政治家が選ばれるのは、数の上では、当然なのだ。
 沖縄県では、沖縄本島の中部・南部に、90万人がいて、それ以外全部合わせても、40万人。中部・南部は、どんどん開けていて、(救急医療などの)医療制度も最高だ。若い研修医の先生たちも、沖縄中部病院に全国アチコチから来ていて、高度医療と同時にスゴイ教育も行われている。
 が、ちょっとそこを離れて、島に行くと、医師不足で悩んでいる。産婦人科医がいない所は、病院に「助産師外来」を設けている(沖縄に行った時に、そこの新聞にそのことが大きく取り上げられていた)。
 離島の多い沖縄県では、医療は深刻な問題だ。沖縄県だけでない。鹿児島県や長崎県でも、離島が多いだけに、れなりに深刻だ。
 北海度は、九州の面積の倍もある。が、医学部は、「北海道大学」「旭川医科大学」「札幌医科大学」の3つしかない。医師不足は、もっと深刻なはず。
 同じ保険料を払っているのに、医師不足で医療が受けられない何て、不平等だ。
 教育と医療の問題、何よりも優先してもらいたいと常々思っているのですが。
*写真は、首里城