日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

医師の給与・・・

 厚生労働省は30日、医療機関の経営状況などを調べた「医療経済実態調査」の結果を中央社会保険医療協議会中医協)に報告した。2008年度の医師の年収を見ると、開業医である一般診療所の院長は平均2522万円で、病院勤務医の同1450万円の1・7倍だった。
 勤務医と開業医を共に経験してきた自分にとっては、片方しか経験してないドクターよりも、その真の姿が、よく見えるのではと思っている。 
 科によって、それも、多少違うだろうが・・・。
 忙しい人は、お金を使う暇がなく、暇のある人は、使うお金がないとはよく言われることだが、・・・。
 他の職よりもいい給料をもらっている勤務医は、それなりに忙しい。田舎に来ると、給料はいいが、それなりに働かざるを得ない。夜も拘束されることが多い。給料を3で割ると、普通の人と同じ給料かそれ以下になるかな(累進課税の関係で、高額になると、半分近くが、税金で消えてしまう)。土日祝や深夜に、同じ人に何度も電話しても怒らない職種は、医師ぐらいのモノかな?!
 大学から派遣されているドクターが言っていました、・・・大学病院に帰ってからの1年間は、大学での給料が、地方税を払うのに全て消えました。(時々聞く話です!大学の先生で、指導的な立場にあっても研修医よりも低額で働いているドクター、少なからずいます!!)
 アチコチ行って勤務していると、年金の金額が目減りしている。勤務医で、65歳からもらう年金を知って、その低さに驚いているドクターは、多い。(自分もその中の一人ですが)
 開業医の場合は、医療以外に、経営で悩む。医療費が上がらない中、採算を合わせるのも大変だが、スタッフを確保するのも一苦労。開業医の奥さんも、大変だ(私の家内も、私が開業していた時は、大変だったみたいだが、今は、昔の苦労がなくて、とても嬉しそうです・・・!)。
 前の週と今週、歯科の再診に行ったが、窓口でそれぞれ200円しか払わなかった(歯科は、医科以上に大変だろうなあ・・・?!)。(都会では、夜逃げしている歯科医も多くなっているとか。自分の様に、開業しても、大きな借金を抱えなくて閉じれるケースはいいが、医師がどんどん増えていけば、それも確実に出来なくなるだろう。いや、既にもうそうなっているかな・・・?!)
 働き過ぎて、体を壊しているドクターも沢山知っています。早死にしたドクターも知っています。ボロボロの体になっているドクターも知っています。どこにも行けず、缶詰状態で働いているドクターも、沢山知っています。
 何事も、表と裏があります。
 初めに戻りますが、忙しい人は、お金を使う暇がない、暇な人は、使うお金がない。厳しい国の財政では、その内、今の最高税率50%が、昔の様に、次第に上がってくるでしょう。
 医学人気は、今も、高いですが、医師の中には、患者さんの前で全く笑顔が出ない感じで「鬱」状態になっている人や(医師の自殺率は、一般の人の3倍)、眠れない人、「燃え尽き症候群」みたいな人も、他の職種よりも多い様です。ある歯科口腔外科医が言っていました、「ドクターの歯の手入れ、一般に良くないですね。中には、食べ物を入れたまま、眠っている人もいますから・・・?!」と。今からの医師には、いい成績だけでなく、それ以上に「鈍感力」が必要な気もします。
 世の中、この先、どうなるのか、誰も正確には解りません。今日一日一日がとても充実した気分になっている人が一番幸せな気がしますが・・・?!

http://nensyu-labo.com/sikaku_isya.htm