日本の心・さいき

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アル小児科医の独り言(その21)

 夕方15:30過ぎに院内放送で、「緊急ヘリが来ますので・・・」とアナウンスがあった。ヘリコプターが降りる所に止めていた車が、10分過ぎには、殆どいなくなった。で、ヘリコプターが来て、サッと、熊本市内の病院に搬送していった。ドクターも付いてきていた。
 いざと言う場合(循環器疾患のケースが多いが)、院内放送して、ヘリポートに停車中の車を全て移動させ、ヘリコプターが来て、搬送先の病院に無事に届けるまで、上手く行けば、30分前後で可能となる。
 多くの場合、ヘリを使うことなく救急車で行くことが多いが、又、主治医がひどい時には同乗して付いていくことが多いが、一番近い天草の地域医療センターにしても、山道をグニャグニャと行くので、疲れ切って帰って来ることが多い(私も、同乗して行った後、座りこんでいたことが数回ある)。熊本市内に搬送するとなると、天草五橋を渡って、2時間近く掛かることになる。
 地域医療の難しさは、現場を経験した人でないとよく理解できないと思っている。