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渡辺明竜王

 昨日(7月26日)の夜、渡辺明棋士の両親がNHK教育テレビの「土よう親じかん」に出演していて、とても興味深く見入っていた。
 渡辺明棋士は、現在、賞金額としては一番多いタイトル「竜王」の保持者。
 小学校4年生で、小学生での名人となり、周囲を驚かせた。羽生義治4冠以来、15年振りに中学生でプロとなっていて(今までに、中学生でプロとなった人は、4人しかいない)、その躍進振りは、多くの人の注目の的ともなっている。
 父親は、アマチュアの5段。子守りで、将棋を指す所に一緒によく連れていたそうで(明君は、柱に登ったり、走り回ったりしていた)、そんなことを繰り返している内に、将棋を覚え、メキメキと腕を上げてきた。しかし、負けず嫌いな明君は、姉に負けると、スゴクくやしそうにしていたとのこと。
 親子将棋と言うのがあって、父親と明君が対決することになった。明君の短所は、粘りがないこと。それを父親は、教える為に、父親優勢を劣勢にして、明君に優勝させて上げたとのこと(後で、わざと負けてくれたと、明君納得)。
 小学生で名人になり、それで天狗になってはいけないと思って、いろんな取材を断ったとのこと。又、人間的にも成長しないといけないと思い、叱るべき時には、それなりにちゃんと叱って行ったとのこと。
 父親は、明君のプライドを傷つけない様にしてきている。インターネットで試合の状況が分かるので、負けた時は(帰って明君の態度に出るのだが)、そのことに触れない。勝った時には、いろいろ(インターネットで既に知っていても)尋ねて(待ってましたとばかり、明君は得意げに詳細に話していたが)、大げさに喜んで上げていたとのこと。
 母親は、明君に女っ気がないのではと心配していたが、ちゃんと相手を見つけて、今は、1児(男児)の父親。
 彼は、独学タイプ。その理由を次の様に(かって)述べている、・・・「自分の力でした方が、やり甲斐があるから」と。

 私の場合は、今は亡き父親から、将棋も囲碁も教わった。初めに将棋を教わり、歩3丁で、負けた。で、私が次第に強くなるにつれて、いろいろ父親が駒を落としてくれたが、全て勝たせてもらうことはなかった。父は、囲碁仲間とよく家で指していて、私も教わり、父から相手をしてもらえる様になった。9目以上置いても、負けていた。で、最後は、6目になっていたが、やはり、全敗だった。今思うと、父は、私に勝負の厳しさを教えたかったのではと思う。
 

渡辺明棋士のブログ
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