日本の心・さいき

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白い○毛・・・

 平成20年2月29日に、大学で(今から36年前の昭和47年に)教わった解剖学第1の当時助教授の○田良二郎先生から、本を送って頂いた。かって先生の住所が変更になって、出した年賀状が戻って来て、それ以来、長いこと音信不通になっていた。それが、突然、送られてきて、しかも、題が「白い○毛」とあるので、二度ビックリ。私の住所を何かで調べたと思われ、とても有り難く感じました。 
 内容は、先生のエッセイ集で、その初めのエッセイの題が、「白い○毛」。先生が小さい時に祖父とよく風呂に入っていて、その時に、祖父(医師)の○毛が白かったのが強烈に残っていて、それが正当だと長いこと思い込んでいて、黒いのを初めて見た時には、あんな色の人もいるのだと思ったとの内容。
 自動車免許の切り替えを忘れていて、一時は諦めてバス通勤にしていたのに、69歳にして、再び自動車学校に通って取得している。
 スペイン風邪のことにも触れ、1918年12月25日の朝日新聞の内容を紹介していて、「・・・日本で1.000万人、流行性感冒の患者一番多かったのは熊本で初発以来11月20日までの患者数55万余、死亡者3000余人、香川が罹患者52万、死亡者4.214人、次いで山口の38万、新潟の31万・・・」とあり、熊本が全国一だと初めて知ることが出来た。
 又、解剖の先生らしく、ヒトの(水平に走っている)肋間静脈に静脈弁があり、水直に走っている門脈に弁がないのは、ヒトが進化の過程で直立歩行をする様になった証とのこと。この内容、先生の講義で聴いてなかったと思うけど?!学生の時は、一番前に座っていて、特にこの先生の時は、密度が濃い内容だったので、真剣に聴いていた。解剖の試験も難なくパスし、実習の系統解剖も時間不足で難儀していた同級生が多い中で、一番初めに終わってしまったが。
 先生の経歴は、大学→保健所→研究所→老健とあり、77歳の若さでまだまだ元気に活躍されておられる。
 私も、先生を見習って、それなりにアクティブに生きて行こうと思っている。