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退職後の雑感(619)

  「退職後の雑感、異性学(21)

 交通事故などで、ショック状態になった時、直ぐには、血圧は、ストンと下がりません。しばらくは、最高血圧が、50mmHg前後で保っています。この時に、直ぐに、適切に点滴をすれば、殆ど助かると思われます。この時間が、明らかに、女性の方が長いのです。
 人体の体重の13分の1は、全血液量で、その内の3分の1を失うと、ヒトは、死亡すると教わります。しかし、それは、男性に当てはまることであって、ある産科の先生に尋ねてみると、経験豊富なその先生は、「子宮外妊娠なんかで全血液量の半分出血しても、ちゃんと助かってますヨ」、と言われました。
 だから、正確には、男性の場合は、全血液量の3分の1で死亡し、女性の場合は、2分の1を超えてようやく死亡すると書き改められるべきでしょう。
 小児の時間外患児の男女別をみても、入院患児の男女別をみても、どこの施設でも、女児よりも男児の方が多くなっています。入院期間も、男児の方が長い感じがしています。
 じっとしていても、体重当たり、体表面積当たり、奪われていく熱量は、女性よりも男性が多いし、体を動かせばもっとその差が広がります。
 産まれてからの勝負だけでなく、産まれる前からも、既に勝負が付いています。流産した胎児の男女別では、女100に対して、男140となっています。
 出産した時は、男105に対して、女100なのに、1歳までに、男の子は、女の子の倍亡くなって、結婚適齢期で、数が同じになり、それから男はどんどん死んで、65歳以上では女100に対して男70でしかなく、85歳以上では女100に対して男50でしかありません。
 ソ連アメリカの宇宙船の第一号には、それぞれメスの犬とメスのサルを乗せました。メスはオスに比べて孤独に強く、忍耐力の面で数段優れているからです。これは動物生理学の分野で広く認められていることであり、もちろん、ヒトにも当てはまります。
 ヒトの場合、独身の男性は、独身の女性よりも10年寿命が短くなっています。周りを見ても気が付くと思いますが、配偶者のいる場合でも、配偶者がいなくなると、男性は早死にしています。その点、女性の場合は、独身と既婚者にはさほど差がなく、逆に、早く夫に死に別れした子持ちの女性は、余生生き生きと、逞しく長生きしている気がします。
 産後の母親を病院で常に見ていて思うことですが・・・→10カ月もお腹を抱えた後に、何時間もの陣痛後に3.000gもある赤ん坊を産み、その後も休むことなく不眠不休で母乳をあげています。退院後も、手を取る育児、協力をどうしても充分にしてもらえない夫の存在。それらを充分に経験しているにも関わらず、もう一人又二番目の子どもが欲しいと言います。もしもこれが男性であれば、男性の半分は痛みで失神し、更にその半分は即死し、お産した男性も、二度と産もうとはしないでしょう。
 もしもこの世で核戦争が起きれば、初めに死ぬのは感受性の高い男性で、次に感受性の引い男性で、そして、感受性の高い女性で、最後に逞しい女性が生き残るでしょう。
 弱きもの、汝の名は、男なり、特に昨今、弱くなっていますね。
 繰り返しますが・・・→弱い女性などいない、反対に、強い男性などいない、これが真実ですね。男性は、女性の涙に弱いです。女性は感情が高ぶると涙を流しますが、それは、強い弱いとは関係ないことです。それに反して、男性の涙は、本当の涙です。

https://www.youtube.com/watch?v=VJiAgr_qFHc(←今を大切に)
https://www.youtube.com/watch?v=gZxx_q6cOlg(←異性学と同じ感じかな?!)
*参考図書:「解剖学的女性論」渡辺惇一 講談社
*写真は、佐伯のシンボルの「城山」

 (令和5年11月20日、記載)