日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

小児科外来での出来事(その11)

 小児科外来では、連れてくる人、昔は、殆どが母親でした。昔は、父親が連れて来ると、私自身も驚いていましたが、今は、父親が目立ちます。時に、祖父が連れてくることもあります。
 それでも、一番多いのは、母親で、次が祖母ですね。
 孫家族と同居してなくて、近くに住んで、困った時、祖父母が協力するって感じのケースも多くなっています。今の高齢者の女性、昔と違って、高齢になっても、背筋がまっすぐで、趣味などで、結構忙しいですから・・・。 
 理想的には、どうなんでしょうか?核家族と大家族、子どもの為には、大家族の方がいいと、私自身は、思っています。そこには、祖父母の知恵があり、人間関係を直に学べる場所があり、更に、子どもの逃げ場所があると思っているからです。それに、その親の育て方が良かったかどうかの判断は、その子が大きくなって、親になって、その子(孫)をちゃんと育てられているかどうかですよね。
 それが、今は、核家族で、祖父母の援助が殆どなくて、共稼ぎの両親だけで子どもを育てているケースもあり、その苦労は、想像以上だと思います。
 私の知る内科のドクター、ある時、電話すると、職場にいなくて、自宅にいて、理由を聞くと、奥さん(内科医)の仕事で、今日は、自分が子守をしないいけない日とのことでしたが・・・。アメリカの様に、核家族でも、ベビーシッターが普及してればいいのでしょうが・・・。
 (私の英会話の先生だった)アメリカの女性が言っていた言葉を思い出します・・・→「アメリカの女性は、仕事をずっと続けたい為に結婚する。日本の女性は、(寿退職って言葉がある様に)結婚すると、仕事を辞めます。」
 インドネシアやタイ(ゲストハウスに1カ月間、宿泊)やバングラデシュ(2週間、ホームステイ)にロングステイした時に、日本と違って、家族の結束が強いことを知りました。又、親族の結束も強いですね。しばしば、連絡を取り合い、お互いに家庭を訪問していましたね。
 幸せ度、ホントに、日本は、タイやインドネシアバングラデシュよりも低いのではと、危惧しています。
 (私が、現地に行った時に、偶然にタイ語を教わった)タイ人から言われました・・・→「日本では、病気になると、病院で亡くなることが殆どって聞いたけど、本当ですか?ここでは、医者の方から、自宅に帰る様に言われます。沢山の人に囲まれて亡くなります。日本では、寂しく病院で独りで亡くなるそうですね。」と。