日本の心・さいき

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小児科外来での出来事(その8)

 「明日、運動会があって、人数が少ないので、本人が主役のもあり、出ない訳にいかないんですが、駄目ですか・・・?」何て、質問をしばしば親御さんから受けます。
 「まあ、医者の立場では、いいとは言えないけど、・・・まあ、結婚してもいいですかと聞かれて、駄目と言っても、結婚することあるでしょ、それと同じかな?病気は、直ぐには治りませんから。まあ、明日になって、考えて下さい・・・」何て、返答していますが・・・。

 「目やにが出てくるので、目薬下さい。虫刺されがあるので、付け薬下さい。で、熱冷ましとテープ下さい。アッ、それから、乾燥肌のいつもの保湿剤も下さい。」
 こんな感じで、よく言われることが多くなりました。咳止め、鼻水止め、抗生剤、要求されることもありますが、その点に関しては、必要ないと思えば、説明して、遠慮してもらっていますが・・・。

 私の子どもが小さい時、外来で、時々言われていたことですが・・・
 「先生の奥さんって、いいねえ。子どもが病気になっても、病院に行かなくても、診察いつでもしてもらえるし、薬、待たなくても、簡単にもらえるし・・・。」と。
 ところが家内から次の様に私は言われていました、「子ども、聴診器しっかり当てて、咳長いんだから、ちゃんと診てね。もう、自分の子どもには、いい加減なんだから・・・」と。

 佐伯で開業していた時、外来で、時々、尋ねられていました。
 「先生の子どもさん、先生の後を継ぐんですか?」と。「いや、それはないです。それは、全くないです。子どもは、子どもの人生ですから・・・」と答えていました。
 で、3人の子ども、疲れ切った私の姿をいつも見ていたので、医療の道に進むことに関して、マイナスのイメージしか与えてこなかったと思っていたのですが、一番上の長女が、カイロプラクターになって、今、ニューヨークで平成22年に開業して、配偶者と一緒に頑張っています。
 アメリカでは、カイロプラクターは、医学部と同じく大学卒から入学し(大学院的存在)、医学部並みに、人体解剖などの実習もあり、しかも、国家試験も、4回もあって、なれるまでが大変でしたね。