日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

箸の文化・・・


 日本語で、「はし」と言っても、食べる時に使う「箸」、端っこの「端」、そして、日本橋の「橋」がある。「はし」をどんな風に発音するのか、その具体的な仕方が文字に出ていない。これって、外国の人にとっては、習得しにくいだろうなあ・・・?!
 その点、タイ語カンボジア語ミャンマー語ベトナム語では、それが文字にちゃんと出ているので、そのまま発音すればいい。(日本語は、その点、不親切かな・・・?)
 韓国語や中国では、多く場合、漢字の読み方は、基本的には、一通りしかない(2通りに読む例外はあるけど・・・)。それが、日本では、例えば、「一」などは、10通りどころか、それ以上ある(100通り近く?)。
 ところで、食べる「箸」のことだが・・・→日常の食事に箸を積極的に使っている国は、中国、朝鮮半島、日本、ベトナムぐらいなものだ。
 韓国では、器を左手に持って食べるのは、マナー違反となる。飯と汁物は、スプーンで食べ、箸は、おかずを摘む時に使う程度。その箸も、金属で出来ているが多いかな?お店で食べる時、おかずがなくなると、店員さんが又持っきてくれる・・・(これを初めて知った時には、とても驚いた!)。
 韓国では、食事に呼ばれた場合、残すのが礼儀みたいで、日本人がいつもする様に、きれいに残さず食べる(皆で同じ器のものを食べる時、最後に一つ残すことも多いが・・・←これって、海外の人、何故?って感じになるみたいですが・・・)と、接待してくれた人から、出す量が足りなかったと思われるみたいですが・・・?!
 日本では、スプーンを使わずに、箸だけで食事を終えることも多い。つまり、日本食は、箸のみで食べることを基本にしている!
 その箸の持ち方だが、年配の人では、きれいな形になっているのに、若い人の中には、そうでない人を時々見かける(・・・→日本食を食べる時には、今の様にグローバルな時代だと、外国の人でも、上手に箸を使っているケースもあるので・・・日本人として、箸をきれいに持って食べる方がいいと思いますけど・・・)。
 この箸だが、中国から伝わったものと思われている様だが・・・→3.500年前の北海道礼文町船泊や、6.500年前の福井県鳥浜貝塚などの縄文遺跡から、既に出ている!
 と言うことは、箸の起源が中国でなく日本であっても、何ら不思議でないし、世界最古の土器を造った(手先の器用な)縄文人が箸を使い始めたとしても、自然な流れだと思われる。
 さあ、今日も、食べる時、ニコニコして、箸を上手に使って、「いただきます」から「ごちそうさま」まで、多くの人に感謝して頂きましょう。

*参考図書:日本はなぜ世界でいちば人気があるのか 竹田恒泰 PHP新書 2011年1月発行