日本の心・さいき

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くだらない語学学習(その10、ヒンディー語)

 ヒンディー語ベンガル語の勉強をしてると、「アレッ、日本語のアイウエオの順と同じ感じだ・・・」と思うはず。実は、逆で、これらを参考に、日本語の50音図が出来ているのです。
 日本語のサ行の元は、チャ行であり、日本語のハ行の元は、パ行だったが・・・。
 日本語には、無声音か有声音かの区別はあっても、有気音か無気音かの区別はない。中国語やベトナム語にもあるそり舌もない。中国語では、無気音と有気音の区別は、しっかりとあるのに、無声音と有声音の区別がはっきりとしていない。ハングルも、無声音と有声音、更には、ハングルでは、短音と長音の区別も、はっきりしない。ただ、ハングルでは、濃音、平音、劇音と、3つにまで分かれている。
 声調に関しては、パンジャービー語にあり、ミャンマー語が3つ、中国語とチベット語が4つ、タイ語が5つ、ベトナム語が6つとあるのに、ヒンディー語ベンガル語シンハラ語タミル語には、ない。
 ハングルや日本語でも、声調は、あまり、強調されない。
 ヒンディー語では、「こんにちは」を「ナマステ」と言うが、後に、「ジー」を付けて、「ナマステ・ジー」と言った方が丁寧な言い方となる。ヒンディー教徒の間では、ナマスカール(r)と言っている様だ。
 ヒンディー語では、男性と女性で言い方が違うので、その点は、ベンガル語などの言葉よりも難しく感じてしまう。

*(以下、教育家庭新聞より引用)カリフォルニア大学ロサンジェルス校(UCLA)のデータバンクにある世界の499言語の統計によると、言語の平均音素数は31ですが、日本語の音は、母音が5つ、子音が13、半子音が2(y.w)の総計20しかないとのこと。日本語は、ほかの言語と比べてはるかに少ないことから、音声面においては世界でも珍しいほど簡単な言葉であるとのこと。ちなみに、英語が45、仏語が36、それにハワイ語はなんと13しかない。
 日本語を学ぶ際、最初の山となるのは「ひらがな46字」。ポイントは、以下の点。
1、ひらがなとカタカナがよく似た文字
「り・リ/へ・ヘ/や・ヤ/こ・コ/し・シ/つ・ツ/と・ト/も・モ/せ・セ/う・ウ/ら・ラ」
2、ひらがなの前半だけでカタカナになる文字
「の・ノ/ふ・フ/そ・ソ/な・ナ/お・オ/き・キ/か・カ/め・メ/ま・マ」
3、ひらがなの後半がカタカナになる字
「に・ニ/れ・レ/ぬ・ヌ/ほ・ホ」
 「あ・か・さ・た・な・は・ま・や・ら・わ」という並び方については、「あ行」から「わ行」までの横の(子音の)配列には実は重要な決まりがある。発音するときに口の中で舌の接する(あるいは震える)位置、つまり調音点が「奥から前」の方に移動していく順となっている。
 始めの「あ行」は母音なので、声帯から出てくる音そのままだが、「か行」からが子音で、子音は母音の流れをさえぎる。「か」の場合は口の奥の方で息を破裂させ、それが「さ、た」と前へ移動する。「た」と「な」の調音点は同じだが、後者では息を鼻に抜かし、また「ま」は両唇音となる。「ま行」の後にさらに3行あるが、ここでの問題は半子音の「Y」と「W」の間に子音「R」が挟まれていること。「ら」は本来日本語になかった音なのかも知れない。今でも「ら行」ではじまる単語のほとんどは外来語。
 調音点の位置によって子音に並べるという方法は、実は日本人が考えたものではない。ルーツを発見するキーは、日本最古の50音図(11世紀初め)が真言宗醍醐寺に残されていることにあるといわれている。50音図を初めて作ったのは平安末期の真言宗天台宗の学僧たちで、彼らは仏教を支えるサンスクリット語の音韻学を学んだ。50音図は漢字音表記の補助手段として実用的に用いられたと思われ、初期の50音図がカタカナで書かれているのもその為。サンスクリット語の音素は日本語より多いが、共通するものだけを拾っていくと、母音では「アイウエオ」、子音では「K,S,T,N,H,M,Y,R,W」の順になる。そして、子音に母音を付けて音節として表わしたものが「カサタナハマヤラワ」となっている。