アトランタに行った時に、犬(シャネネ)と毎日接することが出来た。9歳のメスの犬で、娘が小さい時から飼っている。
保健所で25ドルで子犬の時に引き取っている。いろんな犬が吠える中で、端に大人しくちょこんと座って動かず、賢そうなシャネネを見て、これだと娘は思ったそうな。
迷い子になったのか、捨てられたのか分からない。既に虚勢されていて、引き取った時には、吠えないので、吠えない犬と思っていたとか。それが、近くに猫が通った時、いきなりワンワンと吠えたそうな。アッ、この犬吠えるんだとその時にやっと思ったそうな。
娘の配偶者を見ても、吠え、吠えなくなるのに1カ月も要したとのこと。どうも、女性にはあまり吠えないのに、男性には、決まって吠えるとのこと。
滞在中に、日本人で、やはり娘と同じ学校に通っている男性が来た。彼は、日本で柔道整復師をして活躍していたが、その後、アメリカで1年半英語の学校に通い、結婚して子どももいる身で、カイロプラクターになる為に現在頑張っている(アトランタでのジャパン・フェスタでは、空手を披露していた)。で、その人、しばしば娘の家に来ているのだが、まだ、吠えられている。「いや、シャネネには、まだ、気に入ってもらってないみたいで・・・」なんて言われていたが。
しかし、しかしである。私には、初めの日に初めにちょっだけ吠えただけで、後は全く吠えない。何故かなあ。娘もシャネネのその態度に驚いている。娘の配偶者は、何でと何度も言っている。
「シャネネ」と私が言うと、尻尾を振りながら急いで来る。体をさすって上げると、ゴロンと寝て、お腹をさすってくれとねだる。安心し切っているのだろうか。11年半も生きた我が家のウサギも、自分の足下に誰よりも先に来ていた。フェロモンが多いとも思わないけど。何かがあるのかなあ?
このシャネネ、散歩と言う言葉を聞いただけで、尻尾を振る。連れて行けない時は、何も言わなくても分かるみたいで、尻尾を振らない。スゴイなあ。
私の場合、外来で若い母親にこんなことを言うことがある、「犬って、飼い主の顔色をよく見ているでしょ。それと同じで、小さな子どもさん、右の脳が大人以上に発達しているんで、お母さんの顔色をいつも見ているんですヨ。お母さんがイライラしていると、子どもさんもそれがストレスになって、免疫力が落ちることってあるんですヨ。ドシッとお母さん、構えて下さい。心配しても切りがないですから。子ども自身で生きる力ありますから、それを信じて下さい・・・。と。
晩年、外国にあまり行かなくなったら、夫婦で犬を飼うつもりでいる。それも、ちょっと抜けた感じのポチみたいな犬で、しかし、実際はとても賢い犬を。