日本の心・さいき

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内定ブルー

 「内定ブルー」なる言葉が就職戦線で飛び交っている。
 その言葉、昨日のクローズアップ現在で初めて知った。
 団塊の世代の大量の退職と少子化の世代の就職、そこで、「内定ブルー」なる新しい言葉が生まれているのだ。
 就職先がなくて困っているのと違って、多くて迷うケースもあるし、又、決まっているのに、もっといい就職先があるのではないかと考えて悩むのだ。
 その時期が今までの時期と違って最終学年の4年生になって直ぐに始まり、又、その後も、長く悩み通すのだ。それで、本業の卒業論文を含めての勉強がおろそかになっている。その結果、入社しても、又、会社でイロハから教えないと行けないケースも出て来ているとのこと。
 大学側としては、いい就職先に送り込もうと一生懸命になる傾向にあり、それで、大学の良さを売り物にしようとする所もある。学問の府である大学であるはずなのに。
 今の日本、こんなことって、他の分野でも、多々見られる感じだ(かなり前から、沢山見られているかな?!)。
 ある医学部では、正に、予備校みたいな感じで、受験対策を大学が中心になってしている所もあるらしい。医学部だけでなく、東大の法学部では、司法試験を受ける人は、大量留年してまでもその準備をしている。
 我が塾こそは、真の教育をしている何て言っても、所詮受験の為の塾で、その会社のお金儲けが裏に立ちはだかっているのでは。高校にしても、いい名門大学に入れることに専念して、肝心の教育がなおざりになっているケースもある。
 東大を受ける受験生が一番多い感じの高校を卒業した人の話だと、「いや、うちでは全て受験生は東大って感じで、東大を受けないと人間じゃないって感じになって、親も先生も生徒もまず東大を受けることに同意し、で、それから、どの科に進むかを考える感じになっていて、おかしいと思うけど、そんな風な雰囲気で、他の大学を受けたい何て言える雰囲気じゃないし・・・」と。
 で、小学校の時から、塾塾塾と夏休みもそれ一色で過ごしている都会の子どもも現にいる(アメリカでは、夏休みが3カ月もあり、宿題全くなしとのことだが・・・?!)。
 で、実際に今年入学した(義理の弟の子ども)東大生(理2)に尋ねてみると、「いや、東大に入っても、周りから直ぐにどの科と尋ねられて、大したことないとか、オッとか顔をされることが多いとか」。いつまで経っても、人との優劣を競っている感じの多い東大生(もちろん、全ての人でないが)、可哀想にも思えてならない。
 もっと、世の中、足ることを知り、肩書きにとらわれずに、本物を身につけること、真の力を身につけること、一生懸命に努力すること、それが大切だと思うけどなあ・・・。