日本の心・さいき

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医師の心境・・・

 平成22年9月29日(今からちょうど8年前)に記載した内容です。

 医師が主治医となって診ている場合、やはり、直ぐに元気になって退院してくれると嬉しい。そんな中でも・・・。
 患者さん側から、「・・・なので、出来るだけ早く退院させて欲しい・・・」と言われること、ある。(逆に、しっかり治してから、退院させて下さいって言われることもあるが・・・)
 病状に応じて、いつ入院するか、いつ退院させるかを決めているのだが、その的確な判断がなかなか難しい。遠方の人だと、再入院の可能性が少ないと思われる段階で、紹介状を書いて、退院となる。(近くの人だと、良くなれば、直ぐに退院となるケースが多いのだが・・・)
 退院させて、再び悪化して、クレームがつくこともあるし、こちらとしては、退院させて良かったと思っていても、入院しなくても良かったのではと、思われることもある。
 昔と違って、今は、情報公開の時代だ。検査も、納得いく様に説明しないといけない。「先生の言うことは良く分かる、しかし、こちらの都合もあるから・・・して下さい・・・」って感じで言われることもある。
 医療は、お互いの信頼関係が大切。絶対大丈夫と言いたくても、今の時代、言えない状況にある。
 同じ様な症例を100例以上、既に経験していても、次に同じ様な症例でも、それで起きなかったことが起きることもある。
 かって、深夜(3時過ぎに、たはら小児科医院で)、気管支喘息の時に使用するネオフィリンで、(血中濃度も測定して、慎重に上げていたつもりだったが)入院患者さんにけいれんが起きたことがあった。又、ネオフィリン血中濃度が5μg/ml以下なのに(有効濃度は、5以上と思われるが)、スゴク興奮して眠れない子どももいた。
 臨床は、難しい。

*今、読んでも、納得出来る感じです。医師に求められるものの中で、コミュニケーション力、とても大切ですね。いろんな親御さんがいますから、それに合わせないといけませんから、難しいですね。特に、初めて受診された初診の場合は。(喘息の治療で、ネオフィリンは、今は、私は、使っていませんが。)