日本の心・さいき

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小児科外来での出来事(その12)

 小児科外来で、時々、医療と関係ないこと言います。
 「お母さん、〇〇ちゃん、可愛いねえ、お人形さんみたいな顔しているね・・・」と言うと、母親、嬉しそうな顔をしています(お姉ちゃんが一緒に来ていると、妹ばかり褒める訳にはいきませんが)。
 「僕、イケメンやなあ・・・」と言うと、本人だけでなく、母親も、ニッコリしています。

 外来で姿勢の悪い子が多くなっています。
 小学校高学年の女の子で、姿勢が悪い時、しばしば、「顔立ちいいのに・・・姿勢がいいと、もっといいよ・・・」と言って、いい姿勢を促しています。

 で、気になることがあります。
 「何になりたいの?」と、小学生や中学生に尋ねると、直ぐに答えない子が多いのです。昔だと、「大きくなったら〇〇になりたい!」と多くの子どもが、皆の前で、よく言っていましたが・・・。親の顔を見て、答える子も、多いです。
 子どもの多くは、親が育てた様に、大きくなっています。我がままに育てると、我がままな子になって,先々、困りますね。厳し過ぎると、野望が抱けない感じの子になっています。それも、困ります。ちょうどいい感じで、親と子の位置関係があればいいのでしょうが、それが、実際は、難しんですよね。
 はっきり言えることは、いい子育てをすれば、それなりにいい子が育ちます。親は、確実に、報われます。今の世の中、一生懸命に会社の為に頑張っても、会社が傾くと、無慈悲にも、リストラされる傾向にあります。しかし、親子の関係は、いつになっても続き、親の子に対する努力は、報われます。

 外来で、男の子がいたずらをして、母親が、気にしています。が、私は、「お母さん、これ、正常ですよ。順調に成長していますよ。」と言って、安心させています。
 思うに、男の子の心理何て、母親、異性だから、よく理解出来ないと思っています。やはり、男の子の心理は、男親の方が、よく分かるはずだし、男の子の育て方で母親がぶつかった時、男親(いなければ、祖父や叔父)にしっかりと相談して、いい知恵を得るべきだと思っています。
 男の子は、言ってもダメで、実際に、実体験しないと、理解できないことが多いと思っています。。男の子の場合は、許される失敗なら、いろんな失敗を出来るだけ沢山、小さい時からさせた方がいいと思っています。
 男親は、強い態度で、きめ細かく、ガミガミ言うべきでない、ひとこと言ったら、後は、後ろ姿を見させるだけでいいと思っています。

 親子は、よく似ていることが多いですね。正直、子どもがあまり他人のことを考えないで育った感じになっている場合(相手の気持ちになることが出来なくて、自分の主張ばかりする傾向にある場合)、親御さんにも、そんな感じがあること、私なりに体験しています。子は、親の鏡であること、外来でしばしば私なりに感じています。