日本の心・さいき

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小児科外来での出来事(その13)

 小児科外来では、いろんなタイプの親御さんが来ます。ある小児科医が、「小児科は、医療費、倍取っていいね。親の診察と子どもの診察があるから。手を取るのは、親の方だね・・・」何て言われていましたが。
 
 又、ある医師は、初め小児科を志していたのに、別の科を選択しました。その理由を、「自分は、子どもは、好きで、小児科選ぼうと思っていたけど、親の対応が大変だと言うことを知って、諦めました・・・」と。
 田舎の病院だと、子どもが入院すると、親戚の人など、しばしば、沢山の人が来ます。で、その対応で、スタッフが難儀することがあります。説明も、何度も同じことを言うケースもあります。

 小児科医になるかどうか迷っていたが、学生のポリクリ(臨床実習)の時、彼の顔を見た子どもから泣かれたので、他の科に進んだ人がいましたが・・・。
 又、ある母親から次の様に言われたことがあります、「(他の先生では泣かないのに)〇〇先生を見ると、この子、怖がって、泣くんですよ・・・」と。(←この先生、小児科医として、立派に活躍していますが・・・)

 点滴が入らないと、(祖父が多いのですが)「まだか、もう、何分しとるんか・・・」などと言って、不満を口に出すケースもあります。(こんな場合、私が何度も頭を下げて、状況を説明するしかありませんが・・・)

 同じことをしても、返ってくる言葉が、全く正反対のこともあります。
 「先生、薬飲んでるけど、熱、下がらんのよなあ・・・(こちらの治療方法が、間違っているのでは、って口調で、不満そうな顔で)」

 医者泣かせのケースもあります。
 「下の子の薬を、症状同じだったので、上の子にあげてました・・・」
 「先生、前と同じ症状なので、薬だけ、お願いします・・・」
 「お薬手帳、忘れました・・・」
 「薬、飲みません・・・(美味しい薬でも)」
 「食べないんで、点滴して下さい・・・(脱水状態ではないのですが)」
 「精密検査して下さい・・・」
 「私、頼まれたので、状況分かりません・・・」
 いろいろです。